海をこえてやってきたサファリーなお客様 その2

その1はこちら

 

 

このときのタコアシの集合部の温度を非接触赤外線温度計で測っていますが、230度となっています。結構温度が上がるもんですね。#230のときが180度くらいでしたから50度上がったことになります。

 

この状態でも加速に入るためにアクセルを踏んだとたんが、すこしグヅツキが残っています。かなり改善してきましたがまだだめです。

アクセルを強く踏んだときということと、そのときキャブのほうでカチッカチッとおおよそキャブの音とは思えないような警戒音が鳴ることよりかなりの可能性でパワージェットのサイズが小さいものと思われます。今付いているのは#45ですが、#55または#60でもいいかもです。

そしてまたこの工業用内視鏡の出番です。

ソレックスの加速ポンプロッドにはガソリンの押し出し量を調整することが出来るように、レバーの固定位置が3箇所あってそれを付け替えることで調整できます。

これが今どの位置にあるかですが、キャブの下側にありますから分解しないと見えません。私が取り付けたのならどこに入れたか分かりますが、今回はそうではありません。

 

そこでこの内視鏡で見てみます。

カメラを撮っているので分かりづらいですが、肉眼でははっきりと3段目=一番押し出し量が多いところになっていることが分かりました。画面左側がキャブの底面で右側に横に伸びているのがポンプロッド、そこに互い違いに調整穴が開いていますが下2つの穴は空で写っています。つまり、このロッドでは今以上に加速増量を増やせないと言うことです。

 

やはりあとはパワージェットを大きくするしかなさそうです。

で、すぐにこれを購入です。

あの有名な商社さんはレスポンスがバリ良くて、その日の昼メールすると次の日の昼には部品が届きます。ついでに私のHP見ててもらって次に必要な部品の指導をしてくれると手間が省けるんですが・・・・。

 

この時点まで絶対にパワー系統が薄いと信じて疑わず、また事例を見てもポンプノズルのこのサイズは妥当です。

 

早速交換します。

そして試走にでましたが、プラグの焼けはますますよくなっています。

が、3000rpmの段つき改善できなかった、あるいは悪化したと言えるかもしれません。

やはり一筋縄ではいかないですね。

 

あとはこれしかないです。

キャブを取り外しました。

理由はパワー系統の作動状態をチェックするためで、この状態でスロットルを煽ってみますと驚くほどガソリンが放出されます。まるで水道ホースから出る水のようです。しかもその出る時間が途方もなく長いです。

ウェーバーはシュッという感じで出て終わりですが、このキャブはシューーーーッという感じです。

これでいいんでしょうか?わかりません。 どうみてもこれだけ生ガス送ったらかぶりそうです。

一瞬パワー系統の何らかの改造あるいは劣化不調があるのではと疑問がよぎりますが、現時点では打消しときます。

このままではだめなので、前述のポンプロッドの調整位置を3段目の一番放出量の少ない位置にクリップを入れ換えます。これでスロットルを煽ると驚いたことにまだほとんど変わらず出てきます。

 考えられることはポンプ関係のスプリングがへたってきて作動が緩慢になってきていると考えられなくも無いですが、検証できないのでこのままいきます。

これ以上この部分はいじれないので、この状態で組みつけていきます。

 

この後、試走したのですが少しぐずつきが少なくなった程度でまだ残っています。

うーム 悩んできました。どうしましょう?

 

現象からだけすると、ポンプノズルを小さくする方向に転換か?

またはメインジェットをいじってみるか?

かなり出口が見えなくなってきたので、ここでもう一度考え直してみます。

・3000rpmでぐずつき、それ以外の回転数ではあまり障害が出ない・・・・・

 

?・・・! 

今まで加速にばかり気を取られていましたが、なんか変です。ポンプノズルの番手が推奨値からするとかなり小さいのでこれを疑問視してきたのですが、ポンプだとしたら他の回転数でも現象が出るはずですがあまり感じられません。

 

方向転換です。

 

ここからメインジェットの再選定に入りました。現在#175でこれは真ん中くらいのサイズですが、これを変えていきます。エアージェットは#260で固定しておきます。

先ずメインを#160にしましたが全然だめで症状が悪化してしまいます。

次にメインを#190にしました。何故一気に#190なんだって?だって#175の次はこれしかもっていませんもの。

 

いいです。大分いいです。まだ少しだけぐずつきが残っていますがかなりいいです。

ここまでさらりと表現していますが、やったことを全部書くと読む人がが混乱する恐れがあるし、あまりみっともない試行錯誤は見苦しいので省いています。

・・・アレーっ、この組み合わせって3回前にやったのと同じになってる・・・・

・・・アレーっ、アイドルジェットは#55だと思ってたら#57.5が付いてるやー・・・

私はジェットの試行錯誤一覧表を作って作業を進めていますがそれでもだいたいこのような修羅場を通り過ぎる必要があります。(別に、必要は無いか・・・・無いことにこしたことはないか)

これがメイン#190 エアー#260のときのプラグです。メイン#190はかなり大きいですから大排気量エンジン向きです。プラグの焼けから見ると少し濃いようです。

 でも、いままで解決できなかった3000rpmのぐずつきはほとんど消滅しています。

アイドルからメインのつながりが悪かったということになりますね。

 流れでエアーを#230に交換してみましたが、ぐずつきはさらに少なくなりました。

 このときのタコアシ集合部の温度は207度cでした。

 

もう一押ししてみます。メイン#185をさらに購入して届いたので早速交換してみます。

エアーは#230のままです。これで、ほとんどグヅツキは気にならない程度になりました。

 

メイン#185 エアー#230のときのプラグです。ほぼいい焼けだと思います。

これでキャブはファイナルアンサーにします。アイドルは#57.5 ポンプは#45でした。

 

メイン#180 エアー#240くらいがベストかもしれませんが、ジェットが無いので今回はこれで行きます。

  

 

この後さらに試走を重ねて、やはり3000rpm以下でのガコガコ感が気になりアイドルジェットを#57.5から#60へ変更しました。

 

 

 

 

 

 

話は少しそれますが、車高の件ですが本日ジェット合わせで試走を繰り返しましたのでリヤの車高がなじんできてやはり1cmさらに下がって680mmになりました。これは後期タイプの標準の車高です。フロントが690mmですから、車高としてはリヤがフロントに対して1cm尻下がりとなりました。 これで、予定どうりと言うことになります。


 

ウインカーが点かなかったり、戻らなかったりって結構いらいらする

 それに道交法違反になります

 

ウインカーが点かなかったり、あるいは戻らなかったりの現象がありますので、チェックします。

カバーを外しましたが、スイッチ部は比較的新しくきれいです。左側がハンドルで丸いつや消しのものはハンドルボスです。そのハンドルボスから細い2本のピンが出ていますが、これがウインカースイッチのキャンセル爪を押すことでウインカーが戻ります。ウインカーの爪は上下に2箇所ありますが、そうするとハンドル側のピンと同じ位置にあることになります。ややっこしいですが、そうすると爪が引っかかる確率はどんぴしゃですぐ戻るか、あるいは180度回転を待たなければなりません。下手すると常に空振りの可能性があります。その対処法は?

ハンドルはナルディーで社外品で後付されていますが、これを分解してボスの固定を60度ずらして取り付けます。こうすることでキャンセラーピンの位置がスイッチ爪に対して約90度の位置にきます。

こうすると、90度以上ハンドルを切れば確実にキャンセルできます。交差点などでは90度はハンドルを切りますからこの方がいいと思います。 ただし90度以下のレーンチェンジなどでは自動では100%戻らなくなりますが・・・。

次にウインカーが時々点かない、あるいは強く押さないと点かないなどの現象ですが、分解して調べます。手で持っているキャンセラー部品を外すと問題なくクリックしてスイッチが入ります。キャンセラー部品はもちろん純正ですが、良く見て行くとキャンセラーの稼動範囲がスイッチとアンマッチになっています。もともとこれでよかったのかどうかわかりませんが、機構的に変です。

キャンセラーをフライスに付けて、稼動部分の長穴を拡大切削します。

 

これを組み付けるとスイッチが接点が入るところまでスライドできるようになりました。

 

この後ハンドル・スイッチともに元どうり組み付けて、これでウインカーの問題は解決のはずです。

 

このあと確認いたしましたが、ウインカーの戻りは通常と同じ状態に戻っています。

やはり原因はナルディのボスを取り付けるときの位置の選択方法にあったと思います。

 

これは解決!

 

 

 

 

 


最終的にはこのような姿勢になりました。ほぼ目標どうりのやや後ろ下がりの姿勢です。

 

 

これだけ車高があるとたいていのところは躊躇なく走りこんでいけます。車高が低いとコンビニの駐車場のタイヤストッパーさえ気にしなければなりません。

 

 

 

2013年6月16日 

本日 サファリーなお客様の持ち主が来訪して、試乗していただき問題ないことを確認していただきました。

1ヶ月あまりのホームスティでしたが、なんとか持ち主のもとで絶好調の状態を維持していってもらいたいものです。本日そのまま持ち主自らの運転で遠路愛媛まで旅立つことになりました。

海を越えて来たサファリーなお客様 記事はこれで一旦完結ですが、

これからも時々海を越えて様子を見ていけたらナーとおもいます。