2013年 9月15日

71BコンパチC エキストリウム α20

 

素材ミッションが集まってきたので、何時ものようにコンパチ化を進めます。

今回も全てのシンクロとベアリング・ニードル・シールを交換するエキストリウムバージョンでいきます。

 

このコンパチ化は何時もやり方は一緒かというとそうでもありません。使用する71Cにもいろんなタイプがあるようで微妙にいろいろ変わってきますし、71Bのケースの方も大まかには3種類あるのでその組み合わせが発生するので何も考えずにやっていくと上手くいきません。最終的には組み立て後のギヤ精度(バックラッシュやエンドプレー)が正しいかどうかで判断するのですが、NGだと組み立てやり直しになります。またさらに最終的には自作の簡易試験機e-zanarazerで5感チェックするのですがこれでずいぶん品物には自信が持てますが、その代わり納得いかなくて全分解やり直しなんて場面が格段に増えてしまいました。痛し痒しではないですよね・・・。これでいいんです。

 

 

基本となるメインシャフトの精度を確認します。

このシャフトは振れで0.02mm 偏芯量 0.01mm

とすごく精度がいいです。

 

同じようにカウンターシャフト 偏芯量 0.02mm

 

メインインプットシャフト  偏芯量  0.05mm

 

といずれも問題ありません。

左から 2速ギヤ シンクロはWシンクロで新品です。

 

中央が ハブとスリーブ 

 

 

右が 1速ギヤ シンクロはシングルですがサイズが大きくなっています。

 

ニードルベアリングも新品に交換です。

メインインプットシャフトの大ベアリング、内部のニードルベアリング・シンクロを交換してゆきます。

 

右側の3速もWシンクロ新品に交換

こちらはバックと5速関係です。

 

バックのアイドラーギヤは痛んでいる場合が多いですが、この個体はかなり良い状態でした。

 

バックのタイプはシンクロなしのリンクタイプです。使い方によってはこちらの方が丈夫です。


ギヤ部分のASSYが完了した状態です。

この状態で組み付け精度を確認します。

   1ST   2ND  3RD  4TH  5TH

BR 0.13 0.13 0.08 0.07 0.12

EP 0.30 0.15 0.20 ---- 0.20

 

と 基準内でOKです。

シフトフォーク類を組み付けます。

71Bよりはるかにがっしりと肉厚で強度があります。

これはオイルにじみの原因となるリヤエクステンションのシフトリンク部のオイルシールを交換するために分解した状態です。


自作のミッション簡易試験機 e-zanaraizerでチェックします。

 

シフト感や振動 異音などチェックします。

 

スピードメーターアウトプットの回転や、バックスイッチの作動もチェックします。

 

5速に入れて500rpmで1時間回しっぱなしにしたときの温度上昇をチェックします。

今回は6.6度でした。


組み付け完了です。

 

リヤエクステも71Bですので、ミッションマウントの改造は不要です。

 

完全なボルトオンです。


71B自体もだんだん見かけなくなってきましたね。

 

 


インプットシャフトもきれいです。


リヤ回りも問題ありません。