自分でできることは何でも自分でやろうがモットーです。自給自足が目標です。

 

                          右のリンクで進行度合いを記録しています。→

 

 

 

 

 

 

 

ストーブの自給自足  2012年9月27日 

 

まだ暑い日が続きますが、何故ここでストーブなんだと思われるかもしれません。

でも、いまだからこそストーブなのです。

 

我が家にはエアコンは寝室に1台有るだけです。

したがって夏は裏表すべての窓や引き戸を開放して風を入れるしか冷やす手段は有りません。

そして冬はヒーターに頼るのですが、

 

書斎もどきの部屋は最初はファンヒーターを使っていましたが、そのうちに

石油ストーブである アラジンのブルーフレームに移行しました。

なぜかというと書斎にはオーディオシステムが有るのですが、

ファンヒーターを使うと当然ファンの音がひどく響き、とてもオーディオどころでは

有りませんが、石油ストーブは音が出ませんのでオーディオルームに最適です。

また石油ストーブは電源が要らないので、停電中でも使えますし電気代も要りません。

また停電した時は照明代わりになります。

また天板にやかんを置けばお湯が沸かせるし、スチーマーがわりにもなります。

 

というわけでブルーフレームなのですが、ブルーフレームの歴史は永く、軽く50年くらい同じモデルを作り続けていますし、今でも家電店に行けば新品が手に入ります。値段はだいぶ高くなっています。

 

そして今回は画像のアラジンのシルバーウイングの修理自給自足の話しです。

こんな古いものを直してくれるところはなかなかないのですし、新品が買えるくらいの料金になります。 

 

アラジンにはアラジネットというブルーフレームの妹分にあたる超小型の石油ストーブが有るのですが、これが形といい使い勝手といい個人ユースのストーブとして非常に優れたものなのですが、私はこれを入手したくて定期的に石油ストーブのオークションを物色しているのです。

そんなときにたまたまこのシルバーウイングを見つけたのです。

 

このお姉さん的存在でシルバークィーンというのが有りますがそちらの方がエレガントです。

がすこし大きくまた生存数も少ないです。

 

シルバーウィングは形的にはいまいち風采が上がらないのですが、大きさがなかなかいいのです。

横幅は32センチしかありません。また高さも45センチくらいです。場所を取りません。

本当はアラジネットが欲しいのですが、もう3年ほど探して行き当たりませんので、これで我慢です。

こんな真夏にストーブを買う人はいませんので、競争相手が現れることもなく落札です。

 

芯を上下するノブが回せないということでジャンク品で値段的には非常に安いです。

これを、直していきます。もちろん自給自足で直します。

 

 

 

 

 

 

 

 

まず後ろ側の石油タンクを外します。

日本の石油ストーブのタンクはほとんどが四角形状だと思いますが、このタンクは丸いです。

四角のほうがスペースが有効利用できますが、アラジンはそんなことは意に介さないようです。

左側の円筒形の中にさかさまにして入れるようになっています。左横には、燃料残量を見る窓が有ります。

前面のガードを外し、燃焼筒を外します。これらは手で外すだけです。

燃焼筒の外周は耐熱ガラスで覆われています。いまどきこの耐熱ガラスは見たことないです。

箱ものの本体を外して、燃焼機構部までばらしました。右側に有るのは耐震消火装置で、振子が倒れるとトリガーが外れて、燃焼芯が一気に落ちる仕掛けです。赤いノブは着火装置で、電池でグロープラグを赤熱させる単純な装置です。ギザギザがついてるのが、燃焼芯の上下機構です。いずれも極単純です。

元はといえば、石油ランタンと同じものですから。

 

丸い受け板がひどく錆びていますので、ブラシで錆を落としたあと脱脂して黒い耐熱塗料で塗りました。

ほんとはメッキしたいところですが、今回は妥協します。

燃焼装置を押さえている4か所の蝶ネジを外すと、燃焼機構が外れました。下に有る円筒状の物の外側に燃焼芯がスライドして上下するのですが、長い間使わなかったらしく、この筒に少し錆が出ています。

これを紙やすりでそおっと修正します。強くやってはいけません。そのあと再び左手で持っている燃焼機構をかぶせます。白く見える布状のものが燃焼芯です。アラジンはブルーフレームの替え芯はいまでも消耗パーツを供給するルートを残していますが、このシルバーウィングの替え芯は製造中止の様です。でもアフターメーカーがいると思います。

 

 

再び組み付けて燃焼芯を上下させると問題なく上下します。全く機構的には壊れていませんでした。何もしなくて直ってしまいました。てっきり上下機構のギヤがなめてるかなと思っていたのですが、ひょうしぬけです。でも直ってよかったです。

 

 

 

このあと、本体の錆取りや錆びているところの塗装補修、凹んでいるところの板金などやって再び組み付けました。トータル2時間くらいでしょうか。

 

右のスプレー缶と比較するとこのストーブのコンパクトさが分かると思います。

 

左右に鏡の様な物が開いています。これがシルバーウイングという名前の由来だと思います。

角度はいろいろ変化出来ます。

 

この状態になると何故ウイングが付いているかわかりますね。

 

中央の燃焼筒の熱と明かりを反射して、前面に効率的に暖房をするようになっています。

燃焼筒がいくつ見えますか。6個?

 

ブルーフレームは熱効率がよさそうで、部屋全体が温まりますが対流式なので温まるまでに時間がかかります。局所暖房にはあまり向かないのではないかと思います。

 

今年の冬はこのシルバーウイングで温まろうと思います。4か月さきのことですが・・・・。