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R200デフ  その1   その2   その3

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2021年8月28日

R20 R200デフ スーパーロック

 30年間お持ちでその間ほとんど大きな手入れはしていないというS30Zのオーナー様から、ここで駆動系一式メンテナンスしたいというオーダーです。

 今現在はR200デフなので先ずはR200を外段取りで準備します。ギヤ比はご希望で4.1です。

4.1ギヤ比のピニオンとリングギヤを準備します。

 この後ピニオンを組み込んでテーパーベアリングを打ち込みなおしピニオンプリロードを規定値でセットします。右上に見えるものがセッティング用ディスタンスピースとなります。この時点ではピニオンの歯当たりは類推でしかセットできないので今までの経験でおおよそを選定してセットします。最後まで組んで歯当たりがNGの時は全部やり直しですが、デフのセットはこの繰り返しです。今回はピニオンナット2600Kg/cmトルク締め込みで14Kgのプリロードでセットしています。

LSDは街乗り仕様で引きずりの無いものにしたいというご希望で、私のお勧めでOS技研スーパーロックとします。スパーロックはUターンなどでも引きずりは少なく、必要な時は強力なLSD効果を出してくれる独特のイニシャル負荷機構のものです。

スパーロックにリングギヤを組み込み。もちろんサイドベアリングも新品で交換しています。

LSDをケースに組み込んでいきます。R200は両サイドに打ち込む大きなシムリングでクリアランスを調整します。

 まずはサイドベアリングのプリロードを出します。ピニオンプリにどれくらい上乗せしたかを測定してプリを出してゆきます。今回はシムリング厚トータル4.45mmで7Kgのプリロードでセットしています。

 プリロードが出たら今度はバックラッシュを取ってゆきます。バックラッシュは大きい方から追い込んでゆき左右のシムリングのやり取りで調整します。

今回は0.11~0.14のバックラッシュでセットしました。

歯当たりですが正転側です。良い感じで出ていると思います。

逆転側もほぼ中央当たりで良いです。

完成に近づいています。

LSDはOS技研のスーパーロック

デフカバーも付けてフランジ類も仮に取り付けています。仮というのはコンパニオンフランジとサイドフランジは強化タイプに変更するので、部品待ちまでこの状態で仕上げておきます。

引き続き、駆動系がらみでドライブシャフトのオーバーホール品もオーダーされたので、今回はまとめてできるだけやっています。なぜまとめてやるかというと塗装がネックになるからです。1品ずつやっていると塗装はその都度塗料を作らなければなりませんし、塗料も使い残しが出たりして無駄になります。私は機構部のオーバーホールがメインの仕事ですから外観については本来は触らないのですが、ある程度なら手を入れたりします。

これぐらい集めて分解すると大抵このように消耗の激しいものが見られます。向こうに見えるベアリングアウターはもう穴が開いてしまっています。ニードルベアリングは粉々になってしまったのか1本も残っていません。

ボールスライド・十字ジョイント・ゴムブーツをすべて交換してバンドも締めなおしています。グリースは入れ替え充填していきます。ボールスライドは長い間メンテナンスしていないと大抵ボールがスライド面に食い込んで凸凹になり、スライドの動きが引っ掛かりが出来てきます。

 ほかに必要な部品も集めています。強化デフマウントやデフメンバーブッシュ・リヤサスインナーブッシュなど。これらはデフ交換の際に同じ手順の中で交換できるので効率的です。