スカイラインDR30はFJ20ETエンジンですが、ミッションはFS5W71Bを使っています。ベルハウジングも極めて似ていますが取り付け穴の位置が異なっているところがありますので、そのままではL型には付きません。(追記:エンジンとミッションの間の鉄板のプレートをDR30用を使えばひょっとするとそのまま付くかもしれません。さらに追記:やっぱ取りつけ穴ピッチは一緒ですが、回転方向でずれており互換性はありません。)しかし、同じ71BでありながらこのミッションはS30Z用よりもかなり設計変更があり、改善されているようです。

1)1-2速のシフトロッド径がφ14→φ16に変更。

2)1-2速のシンクロの直径が大きくなっている。

3)全ギヤの厚みが3mm厚くなっている。

4)全ギヤのニードルベアリングの幅が3mm拡大

5)シフトフォークが3個とも拡大強化されている

6)リヤエクステンション内のストライキングロッドの径がφ16となった。

7)2速ギヤ比が3速側に近くなっている

8)メインドライブ固定ナットの前にスラストベアリング   

  が追加採用された。

など、これはこの後の71cに採用された変更の先取りのようになっています。71cはさらにバックとシフトレバーリンケージが大幅に変更されています。

シンクロは1-4速ワーナータイプでバックにはシンクロ無しです。

 

この改善版後期71B DR30用をS30に使えるようにできれば、1-2速のシフト改善と耐久性改善が望めます。ギヤ比はS30ZLとほとんど同じです。

 

前期71Bと後期71Bも外観としては大きな違いはありません。前期71Bのベルハウジングを用意し、シフトロッド穴径1か所をφ16に拡大加工しますと、後期71Bのギヤ本体とリヤエクステンションがそのまま組み付けできます。71Cの場合はこれにドライブギヤ音を打ち消すギヤが追加されたので、フロントベアリングの周囲にこのギヤ干渉部を逃がす逃げ加工が加わりますが、後期71Bではこれが無いので不要です。ただ載せるだけならこれだけで付きます。ミッションマウントもシフトレバーもそのままです。しかし、せっかくですから内部のオーバーホールもやりたいですね。

中間にあるアダプタープレートより後ろ側の分解状態です。上左からメインドライブ バック(シンクロハブを兼ねています)ニードルベアリング シンクロキー(左が短いこの向きを前側で取りつけ)5速シンクロリング 5速ギヤ スラストベアリング ナット(左ネジ)

 中段 カウンター側バック―5速ギヤ ベアリング ナット

下 バックアイドラーです。上段 M38の止めナットは逆ねじです。その左側のスラストベアリングは後期から追加です。あとは変化なしですね。

アダプター左側のメインドライブ1-2速ですこの金色に見えるシンクロリングが拡大されています。

カウンターギヤです。やはりギヤ厚が厚くなっています。軸径も太く見えますが、測っていませんでしたのでわかりません。

3速です。シンクロは前期と同じだと思います。ギヤ厚はやはり厚くなっていたような・・・・

交換したボールベアリング・ニードルベアリング・オイルシール一式です。これだけで20000円近くかかり、だんだん値段が上がってきています。シンクロリングは1個で3500円ですので、もし4個変えるとそれだけで14000円です。もったいない・・・。現状で使えるものは使いましょう。

 

 

このミッションについては、この後結局 もう一度分解して 71bコンパチC 5号機へ変身しました。やっぱり2-3速のダブルコーンシンクロの魅力は捨てがたいものがありますので、そちらを選択しましたが、今回のタイプもあり得ることが確認できたということで〆たいとおもいます。