城東輪業社のワンダーフォーゲル 略してワンゲル です。

80年代の製品だと思いますが、正確な機種名などはよくわかりません。

 

当時のワンゲルサークルなどでよくつかわれていたと思います。

 

泥除けとかキャリアが付いていないのですが、通常走るならこの方が

かっこいいかもです。

 

フレームはハイテン ラグは極めてオーソドックスなタイプです。

現代でも当時でも鉄系のフレームはクロモリのほうがありがたいとされ、

クロモリは高級品の代名詞の様になっていますが、

私は通常の使用方法ならハイテンのほうが良いと思います。

一般的なクロモリは走るとやはりバネのようなビリビリ振動を感じます。

その点、ハイテンはフレームの内部で振動が減衰している感じで、柔らかな感じです。

フレームがグニャグニャしているわけではなく、振動がまろやかです。

レーサーならクロモリですが、ランドナーやポダリングはハイテンでいいと思います。

 

ちなみにハイテンはハイテンションスチールの事で、日本語でいえば高張力鋼板、

最新式の自動車のボディーに最近採用されはじめているのがこのハイテン鋼鈑で、

グレードとして60kG~120kG級までの強度区分があります。

 

 

色としては少しオレンジっぽい明るい赤で、いい色だと思います。

前後フォークの先端半分は当時の定番仕様でメッキだししてあり、

ごく普通の仕様なのですが 見たとたんにそのバランスの良さが光ります。

そう見える理由はどの部分も全く破たんなく作りこまれているからだと思います。

 

サイズ的にもこれくらいのサイズがいちばんバランスがいいサイズではありますね。

また、フレームポンプがいいアクセントになっています。

 

 

 

この個体は残念ながら前所有者の手で大胆にタッチアップされてしまっています。自転車の使い方としては○ですが、保存のためには×ですね。ま、これも味と思うしかないですね。塗り直すと一気にビンテージが下がるような気がします。

 

つかっているパーツは当時の普通のクラスの部品で、豪華では無いですが質実剛健といったところです。

目を引くところはリヤディレイラーのゲージの形がいい味出してると思いますが、これもサンツアーの普及価格帯の製品ですので、まだ沢山残っていると思います。しかし現代のリヤディレイラーにはないオーラを感じます。また、フロントのセミラージハブの形は好きです。ラージハブは華奢な感じがしますが、このセミラージは金属ぽくて良いと思います。

 

以下 画像にマウスを当ててクリックすると拡大やスライドショーになりますのでご覧ください。

仕様説明

フレーム    ワンダーフォーゲル ハンドメイド ハイテン

ハンドル    サカエ ロードチャンピョン 下開きは追加工かな?

ブレーキレバー ダイアコンペ グランコンペ

ステム     サカエ SR  引きボルトの頭が出ているのは珍しい でもおでこにあたると痛そう

サドル     ブルックス B17

シートポスト  サカエSR LAPRAD

B・キャリパー ダイアコンペ

クランク    スギノ スーパーマキシー

チェインリング  TA

ペダル     ミカシマユニークロイヤル

リヤディレイラー サンツアー GT

Fディレイラー サンツアー SPIRT

ハブ      サンシン  フロントはセミラージ

        ウィングナットは当時ものの丈の低いものです。復刻ではありません