BMW R系の故障 暖気後の再始動が出来ない。しばらくすると直る。通常走行は可能。

風の中の徒然 with BMW R100RS ツインショック 

 その1  ツーリングに向けて整備・2018年襟裳、知床・紅葉ツーリング

 その2 本ページ、2019年北海道 函館・積丹・札幌・ 暖気後始動不能体験、修理


2019年6月21日

また今年もいつものメンバーで北海道へツーリングに行くことになりましたので、静岡の自宅から出発して高速を順調に走り圏央道をまたいで集合地点である茨木の先輩のお宅にもう少しというところで、ゲリラ豪雨に見舞われました。バイクは雨が降ってきても高速で路肩に止まってカッパを着込むことができないので濡れながら走り続けて先輩の家の最寄りのICまで何とかたどり着き、たまらずIC出口前の高速をくぐるガード下で雨宿りです。BMWは走っていれば優秀なフルカウリングのおかげで濡れないという話も聞きますがやはりある程度濡れます。ここで止まっている車両はめったに見ないのでIC出口に向かうドライバーがみんな不思議そうに見てゆきますが構わずしばらく雨宿り。

いいんかいな。

 さて、小一時間雨宿りしたでしょうか、集合時間もあるのでカッパを着込んでエンジンかけて雨の一般道に出て先輩のお宅に向かいますが時間がのしてきたので途中のコンビニで電話連絡を入れるために雨の中止まってエンジンを切って、携帯出してもう少しで到着することを連絡してさてすぐに行かなくちゃとエンジンをかけようとしたその時から実はこれから来る地獄が始まっていたのですが、その時はまだ重症の故障になっているとは気ついてはいませんでした。

 エンジンがかからないのです。今朝は一発始動だったし、途中の高速もノンストップで走ってきたのにです。ガソリンももちろん満タンに近いですのでガス欠はありません。でも今は雨の中でとにかくまったく始動する気配がありません。

 これから北海道に行こうとしているのにこんな状態では他のメンバーに申し訳ないなと思いつつ、ここでフェリーに乗るのをあきらめなければならないかの思いが少しかすめつつも仕方なく先輩にSOSを出して向こうからコンビニまで来てもらうことにしたのです。メンバーが到着するまで30分ほどかかりそうなので、なるべく問題のありそうなところを見てみますがなにも不具合らしきところは見えませんので10分ぐらい経ったでしょうか、最後のあがきでもう一度エンジン始動を試みようと決心してだめだったらあきらめだなと思っていたのですが、

ーーーなんとあっさりと始動するではないですか。始動後のエンジンの回転にも何の問題も感じられませんで、何事もなかったかのような事になり、自分でもフェリー代金もったいないなの思いもあり、なんだ旧車によくある訳もなく突然不調になって、また突然直ってしまうという例のやつだなと思いこませつつ不安が残りながらも到着したメンバーに大丈夫ですと告げて、そのままフェリー乗り場まで向かったのです。

 

高速を快調に走ってフェリー乗り場についたころは雨もあがって、さっきのエンジン始動不能の不具合ももう気のせいだったレベルの記憶しかなく、これから向かう北海道のことで頭がいっぱいに。

 この往きのフェリーの乗り降りでの記憶はすでにあいまいになっているが、すこし同じような兆候が出ていたような気がするが、普通に乗下船できたとおもう。

ここまで来たらとにかく北海道までは行くっきゃない。走れるかどうかは別にしてという都合の良い心境。

フェリー下船後からすでに雨模様、しかもドシャブリに近い雨でカッパを着込んで視界の最悪の中を1日目の宿泊先で有る洞爺湖温泉のホテルまで走り続けたので、この日の画像は全くなし。

 問題は2日目のホテル出発時で雨は降ってはいなかったので今日はツーリング日和と思いつつエンジン始動は問題なしで暖機運転を完全になるまでして、道路わきに待機中にいきなりエンジン停止して、すぐに再始動を試みるも全く始動する気配が無い状態に陥ってしまった。

まだ先が長い2日目なのでじっくりと見てみようとこの時はキャブのフロート室を外してジェットの状態を見るが異常なし。そのはずです、走りだせば問題なく走るのですから。プラグを外して点火状態を確認するがこれも同じ理由で問題なし。ただ、プラグは全く乾いた状態でぬれてはいない。ということはやはりキャブか燃料配管が悪いのかどちらかだと自分の頭の中は、行ったり来たりするもそのどちらにも問題なし。暖気後エンジンが熱い状態で不調なので点火コイルが熱で劣化のパターンもあるが点火確認で問題ない。 もう訳が分からんと半ばあきらめかけていて10分ほども途方に暮れていただろうか。

 一

一通りチェックして何もわからないまま、もう一度エンジン始動を試みると、なんとまたもあっさりエンジン始動です。そのままエンジン回転も問題なく、止まらんうちに出発ということで、原因はわからぬままスタート。

この日は洞爺湖のサミットが開催されたホテル見学に向かう。画像

当然この時はバイクを降りて見学ですので、バイクのエンジンを止めたわけですが見学終えた後の始動は先ほどのこともありひやひやしながらですが、あっさりと始動。ま、いいや動くんだから とこの時の心境です。

 

洞爺湖を離れて函館まで途中何カ所か観光しながら進みます。大沼、小沼など立ち寄りました。

 函館は何と言っても夜景が有名で、夜景もさることながら星空がきれいなことも印象に残ります。

 

 この日の走行状態はあまりつらかったことは思い出さないのでそこそこ問題なく走ったと思います。


北海道3日目のニセコのホテルまできました。

ニセコはスキー場などで有名ですが、いまだにカタカナ表記の町名でアイヌの名残が多くあるところなんだと思います。

夜はライブでリラックス

積丹に向かう道の駅で昼食。

ここでは水槽から貝類をすくってその場でバーベキューできる設備が有って北海道の味を楽しみました。

後ろに見えるのは積丹ブルーの海

この色合いは忘れられません。

余市のニッカウィスキー 朝ドラで有名

 

この駐車場でまたも例の症状が発生

一度始動したがしばらくしてエンストしてその後、再起動できない。

しかし、すでにどうすればよいかはわかっているので何もせずにそのまましばらく待ちます。

そして、やはり10分後くらいに再始動可能となるのです。しかし、発生する頻度が次第に増えてきているように思います。

 

 この後4日目の宿泊先の札幌のホテルまで向かうのですが、やはりあの大渋滞にはまります。札幌は北海道1の大都会ですので周囲から大勢の人たちが集中するのに対して主要道が少なく車が集中してしまい、東京などでも20年ぐらい前までには普通だった大渋滞が発生します。そんな中で途中のガソリンスタンドでやはり一度再始動不能現象があり、そのあとまた大渋滞で空冷エンジンであるBMWはエンジン温度はどんどん上がって120度を突破して、とうとう140度のメーターを振り切るところまで行きました。そして恐れていたこと片側2車線の大通りのど真ん中でエンスト、再始動不能となったのです。おそろし。慌ててバイク押して路肩に退避、そして10分間休んで再起動と、こんな変な事の繰り返しです。

 

 何とかホテルにたどり着いてエンジンオイルの補充をしようとしましたが、最近のガゾリンスタンドではオイルの1L缶が置いてありませんし、有っても5w-30とかのハイブリッド用のオイルしかありません。バイクごと行けばスタンド常備の20L缶から入れてもらえるのですが、現在の状況ではもうバイク動かしたくありませんので、仕方なくスタンドで売っていたウォーシャー液の中身を捨てて水で洗ってきれいにしてからオイルを入れて持ち帰ります。BMW R100はエンジンオイルの消費量が多いことで有名で2サイクルなみに1000km走ると1000ccぐらいオイルが減ります。それにしても明日はフェリーの乗り降りがあるので非常に心配で、フェリーの積み込みはいろんな車種の車を効率よく積み込むためにかなり待ち時間が長く、その間で例の症状が出たらヤバイです。

 

最終日は早々とホテルを出てまっすぐフェリーターミナルに向かいます。11時ごろには到着してそこの駐車場にバイクは預けてしまってあとは同行のアルトワークスに3人で同乗して、近くの支笏湖へ向かいます。

 

ここまでなんとか来たのですが、この日の午後3時とうとうフェリー乗り込みでフェリー積み込み時に早めに始動暖機して待機していたのですがちょっと油断した時にエンジン落としてしまい慌てて再起動かけたのですがやはり例の症状が出て動かず、他のバイクが次々に乗り込むために脇をすり抜けていきますが、まったく始動せず、フェリーの係員さんがバイク押して入ってもいいけど自己責任でと告げられ、バイクは1台も残っていないところまで行ってしまい思い描いていた最悪のパターンをそのまま実現したわけですが、最後の望みで再始動かけてぎりぎり奇跡的に始動出来て何とか乗り込みとなったのです。ふー、まっ、これで間違いなく大洗までは行けるが今度はフェリーから出る時が問題です。フェリーの車やバイクの積載する場所は船底に近い階数でその間上下スライド式のはしごのようなものを何回か下るのですが、仮にバイクのエンジンが始動できなくなった場合そこから押し上げると言ってもかなり難しく出てこれなくなってしまいます。JAF呼んだらここまで来てくれるんかいなとつまらない考えが頭によぎります。

 

 

 さて実際は下船時は今度は絶対にエンジン止めない攻撃で爆音だろうが排ガス充満だろうが、周りから冷たい目で見られようがじっと我慢でエンジン回転をずっと2000rpmにしたまま動かしません。ところが思いのほか自分が出る順番まで時間がかかり、今度はエンジン温度がじわりじわりと上がり始めてきまして、とうとう130度を突破するところまで行き、それでも絶対にエンジンは止めれないのでじりじりしながら順番待ちして何とか順番がきてその後も登りの跳ね橋をエンストしないように慎重に1段1段クリアーして最後のフェリーから地面に降りる橋を渡った時はやっと地獄から這い上がった感覚でした。別にフェリーが悪いわけではないんですけど。

 

 

 やっと地上に出れたのですがやはり天気予報どうりに雨でその中をあと300kmほど走って静岡の自宅まで帰らなければならないのですが、とうとうエンジン音まで壊れそうな音になってきていてエンジンふけ上がりも不調をうったえて来ていましたので帰りつけるんだろうかと気をもみながらも走り続け、ガソリン残量が微妙なところだが今エンジン止めるともうダメかなと思いつつもガソリン保たないと判断して途中のSAのガソリンスタンドでガソリン補給後、やはり再始動不能が本格的にひどくなり動けなくなり30分ほどJAF呼ぶか、どっかに預けるか考え始めていたのですが、この時も最後の望みで始動トライしてしぶとく動き出して何とか自宅まで帰りついたのでした。

 

これにて2019年度の北海道ツーリングの徒然の巻 完結ですがちょっと文章が長すぎかな・・・。

今回の不調の原因を探し出し、対策をしなければなりませんがさて原因は何なんでしょう?

不具合を振り返ってみます。

・冷間時からの始動は問題なくアイドリングも問題なし。

・そのまま通常走行ができる。

・エンジンが100度程度に温まった後エンジン停止して、その後の始動が全くできない。

・アクセルを閉じようが開こうがチョークを引こうが戻そうがかからない。

・プラグに火花は通常に出ている。弱くもない。

・キャブに詰まりとかガソリンが来ないなどのことはない。

・プラグを外すと濡れていない、乾いた通常の状態

・10分ほど放置する=冷やすと普通に始動でき、そのまま通常走行ができる。

 

ということで、エンジン温度に関係が深いことは間違いないのです。

エンジン温度で始動に関係することといえば、すぐに思い浮かぶのは点火系やコイルですが、火花チェックで火花出ているし通常走行が問題ないのも該当しません。

 不具合が顕在化した当初から考えていたことは、バルブクリアランスのことですが、セルで回していながらプラグが全く濡れないことからすると吸い込まれたガスはバルブから吹き抜けたと考えてもよいのですが、

 通常はバルブクリアランスはエンジンがあったまるとクリアランスが広くなるのが普通で、バルブクリアランスの設定もエンジン暖機後の方が大きな=広い設定にすることになっています。ですので、エンジン暖機後にバルブが突きだすのは変だし、通常走行もできるのも該当しないかなと考えました。

 そうするとキャブからガソリンが行っていない=何らかの理由でガソリンが落ちない。例えばタンクのエアー抜きが不良とか。でもこれも通常走行はできるので該当しないかなと思えます。

 

 

自宅工房でじっくりと腰を据えて再度キャブレター全分解、ガゾリンタンク総チェック、ガソリン配管総チェック、点火コイルチェックをしましたがどれも問題なしです。残るはエンジン内部の問題なのか、例えばメタルが焼き付きかけてるとか、ピストンリングが逝ったかなど。

エンジンが温まった状態での再始動不能ということでバルブクリアランスは自分の頭の中では除外していたのですが、消去法でつぶしてゆくためチェックに入りました。が、なんとほとんどクリアランスゼロの状態でした。これを正規クリアランス冷間時0.10mmに調整して現象が出るかどうか試してみると全く再始動不能現象は出なくなりましたので、バルブクリアランスが原因だったことは間違いないですが、ではなぜ冷間からの始動や、通常走行は問題なかったのでしょうか?

 

 

L型も含めて大部分のエンジンはヘッドの上にカムが乗り、アルミ製カムホルダーや軸受けに支えられていますのでこのアルミの部分がエンジンの熱で膨張してエンジンが温まった状態ではバルブクリアランスは冷間時より広がる傾向になります。したがってバルブクリアランスの設定も冷間時0.20 温間時0.25などの表記になり、つまりエンジン温度で0.05mmクリアランスが広がることを意味しています。

ではBMWの場合はどうかというと先ずカムがヘッドの上にありませんでクランク下にあり、ヘッドはバルブ機構のみあるのでOHVということになりますが、日産の名器A型と同じような形式です。しかしエンジンが温まるとエンジンシリンダー、バルブ機構部がやはり膨張してバルブクリアランスはOHC以上に大きく広がりそうです。

 

 

ここからがBMWのすごいところなんですが「バルブクリアランスは、温度による膨張と個々のエンジン部品の損耗に対応できるようになっている」とあります。つまり、エンジン温度の上昇によるバルブクリアランスの変化は想定していてそれらがバランスする設計になっているので変化しないと言っています。

また「バルブクリアランスの調整はエンジンが冷えているときにだけ行う」となっており、温間時のバルブクリアランス値は表示されてさえいません。

この画像を見ると今までの全ての謎が解れてきました。

これは上のイラストの16番の部品でバルブを押し開くプッシュロッドで、これがエンジン内部のクランク下のカムにリフターを介して接触摺動してエンジンヘッドにあるロッカーアームの一端を押し上げてバルブが開くことになるのですが、見た通り全長にわたって合金鋼ロッドではなく、また中空の合金パイプでもなく、なんとジェラルミンを中間に挟んでいます。両端はもちろん硬い焼き入れ合金だと思います。このジェラルミンの部分がエンジンの運転温度の上昇に伴いエンジンヘッドとほぼ同じ膨張率で伸びるため、エンジンが温間になってもバルブクリアランスはそのまま変化せずに一定に保たれているのだと思います。

今回の暖機後再始動不可現象は そもそも私のバルブクリアランス整備不良が原因ですが、このアルミ製プッシュロッドがそこに大きく影響していたわけです。

・冷間始動時 バルブクリアランスは私の整備不良でほとんど0ではあったが、ぎりぎり圧縮が保たれていて始動は出来た。

・暖気時~通常走行時 エンジン温度はぐんぐん上がりエンジンヘッドはどんどん伸びてゆき、同時にプッシュロッドもどんどん伸びていたのですがエンジンヘッドの方が温まるのが早く、バルブクリアランスは0よりもほんの少しクリアランスが出る状態に推移した。また、多少バルブ吹き抜けはあったかもしれないが回転の勢いで回り続けていた。

・エンジンを切って少し間を置いて始動しようとしたとき=暖機後の再始動時:エンジンを切った時点からエンジンヘッドは空冷フィンでぐんぐん冷却されて縮んで行くのに対して、ジェラルミン製のプッシュロッドは冷えるのに時間がかかり10分ほど遅く冷えてきて元の長さに戻る現象が起こっている。この10分間はプッシュロッドはほんのわずかにバルブを突き上げる状態になっている。もちろんバルブクリアランスが正規の0.1mmあれば当たらないほどの突き上げなので0.05mmぐらいではないかと思われる。その時点でセルで回せるクランク回転数では勢いで圧縮を起こせるほどの気密は得られずガスは全てバルブの隙間から出てしまい初爆が出来ない状態になった。その結果その時点でプラグを外してみても濡れていない状態だったのだ。思えばその時はセルをかなり回し続けたのだがいつもならとっくにバッテリーが上がってしまうはずなのにいくら回してもバッテリーは上がらずセルは回った=圧縮圧力が無かったのでセルの負荷が非常に少なかったのだが気が付くべきだった。

さらに考えると、普通に動いているときでもR100RSのアイドリング時のあの独特のバルブクリアランス音ガチャガチャ音がほとんど聞こえていなかったことに今思えば思い当たる。

 

北海道の旅程で舞い上がった自分を反省するのだが、バルブクリアランスは温間では必ず広がるはずという私の思い込みが今回のトラブル解消を妨げていたのですが、まだまだ修行が足りないようです。

それよりなによりMOTOもと自分の整備不良なんですがね。

BMW R100のオイル容量アップ

 さて今回見舞われたもう一つのトラブル

渋滞でエンジン温度が上がってしまう問題の対策ですが、オイルクーラーが付いていて半油冷方式のR100にはまずは大容量オイルパンが定石なのですが大変高価なので、ヤフオク探しまくってこんなものをゲットしました。右が今までの純正オイルパンで左も純正なのですがおそらくもう少し後の世代のR100用のものなのではないかと思います。画像の通り2CMほど深さが深いです。

横から見るとだいぶ深く見えます。

さらにオイルドレンが底面でなく後ろ横面についているのでここにオイル温度センサーの取り付けが可能になります。画像のブルーのところがセンサー取り付けたところです。BMWの設計思想で不要なものは一切付けないという理論なのかR100にはエンジン温度メーターが無いのでオーバーヒートしたかどうかは焼き付き寸前まで行ってエンジンが回らなくなってきたところでやっと察知できるだけです。ドイツにはそもそも1時間ものノロノロ渋滞はあり得ないことでしょうからオーバーヒートなんてするはずが無いと考えるのも無理もありません。

 

取り付けてみると結果オーライのこの状態。

センタースタンドの横棒とオイルパンの隙間は5mmほどしかありませんが干渉はしません。

さらに今回取り付けた温度センサーが同じくセンタースタンド横棒でスタンド上げるときに薙ぎ払われてしまうかなと思ったのですがここも5mmクリアランスで結果オーライでクリア。

 

オイルパンのセンサーからこのスピードメーター下のところにデジタル表示の油温メーターを追加取り付けしています。このメーターは200度まで測定可能なものですので油温に追従できる測定能力があります。

 取り付け後右画像のよく見るBMWご用達温度計の表示値と比較したのですが追加したこちらのデジタル温度計の方がオイル温度が30度ほど低く出ます。測定位置の違いだと思うのですが、こちらはオイルパンのオイル吸い込み口のすぐ横の位置なのでオイルクーラーから冷やされて戻ってきてこれからオイルポンプに吸い込まれてエンジン冷却潤滑する前なので低い温度なのかもしれません。対して右画像温度計は燃焼シリンダーに近くピストン裏を冷却したオイルに直接の熱にさらされる部分なので高い温度表示なのかもしれません。

 

今まではこのエンジン横のオイルレベルゲージのところにこの天ぷら温度計のような専用パーツを取り付けてエンジンオイルを見ていたのですが、タンク下なので走行中は見ることができませんでした。測定範囲は140度まで。


そしてさらにオーバーヒート対策で画像のように強制空冷ファンを取り付けしています。温度センサーで温度感知してヒート側になったら自動でファンが回るしかけにしています。

 

見たとこ電気機械の様で好みではありませんが、とりあえず効果を試してみます。

 

タンクをつけると目立たなくなるし、カウリングの中なので前からも横からも見えません。


 

続く

 

風の中の徒然 with BMW R100RS ツインショック 

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