71BコンパチC の製作例です。他のページで他のミッション例や技術情報などがご覧になれますので、どうぞご覧ください。

2013年1月4日

71BコンパチC α6号機

 

 

 

今回さらに71BコンパチCミッション化の素材を入手して作業に入ります。

仕様としては、90年代に生産されたシルビア用のMT71系の最進化形のバックシンクロ、シザースギヤツ付き、2-3ダブルシンクロのフルスペックバージョンです。

 

完成したらまたオークションに出品いたします。

完成予定は13日ごろです。

こちらは71Bの画像です。

これらの71A/Bタイプが71系としては最初期の形で70年ー80年のS30Zやハコスカなどに使われています。ポルシェシンクロです。  

一番目につくところはシフトフォークが小さいことですが、

よーく見るとギヤの厚み薄いことや、一番上のシフトロッドが細いことに気が付きます。

バックはシンクロ無です。

再度71Cを反対側から見たところです。

右上のパーツははシフトロッドを仮に差し込んであります。

これもこちらが71Bですがシフトフォークが隠れて見えないくらい小さいです。

今回も交換部品を用意します。

ボールベアリングはすべて完全密閉シールドにして、摩耗に耐久性を上げます。

また、ニードルベアリングもすべて交換します。

その他、オイルシール類は当然交換です。

 

 

組み替え手順は今までにやったのと同じですので α1-α4の記事を参考にしてください。

 

もう何回もやったのに、いつも何かアクシデントがあります。

71Bのフロントケースです。下側はシャーシーブラックで黒くなっています。

光っていて見えませんが、下のベアリング穴の周囲はシザースギヤーが干渉するので削り加工してあります。

そしてこれが今回の最大の成果であるストライキングレバーの移植の成功です。

ある組み合わせ条件が整った時のみ可能となった組み合わせです。

 

これについては 71Bのしっぽの解明 で触れているところであります。

 

 

ギヤ比は       (71B標準)

1st 3.321  3.321

2nd 1.902  2.077

3rd 1.308  1.308

4th 1.000  1.000

5th 0.759  0.864

 

5速が超ハイギヤードですので、高速道路で静粛性向上・燃費向上につながります。

 

 

シンクロ残量 (新品時1.8 摩耗限度0.8)単位mm

1st 1.5

2nd 1.6

3rd 1.7

4th 1.8

5th 1.8

 

完成です。外観は少し錆などありますが、機能には影響ないので気になる場合は磨いてください。きれいになると思います。今回もフルスペック+です。