11月15日

私は家具が好きです。木でできた家具が好きで、ときどき町で家具屋さんで好みの家具があると離れられなくなります。

 でも最近は家具でさえも使い捨ての時代になりつつあるようで、○トリなどという家具のスーパーマーケットのようなところでペラペラの家具が幅を利かせているようですが、これはこれで割り切って使えばいいのでしょうが少しさびしいですね。見ても深みが全く感じられません家具は、ただの箱にしか見えません。

かといってスエーデンなどの北欧家具や、日本国内で作っている匠の家具を私が持っているかというと、残念ながらそんな太っ腹な経済力と思いきりは持ち合わせていません。

 

かくして私の持っている中で一番古い家具は、学生時代に学生生協で買った押入れ箪笥となっています。40年前の品物ですね。今でも現役で使っていますが、合板で出来ていておそらく刑務所製作所の品物だと思いますが使っています。先ほどのペラペラの家具に属するものですが、先ほど言ったことと矛盾するのですが、これが家具の不思議なとこで使いだせばそれで満足してしまう、そしてその人の家具人生はそのレベルで終わってしまうという残念な結末になるんですね。40年間使うなら40万円で買っても良かったかも。ただしお気に入りの品物の話だけですが。使い捨て物品生活から出来るもんなら脱却したいもんです。

 

そんなこともあり私は木工加工に強い関心があります。そして、数年前から木工機械を集め出しましたが、だんだん御紹介して行くつもりです。憧れだけで買えないもんなら自分で作ろうというわけで、これがすべての私の行動を説明できます。つまり、ここでも自給自足(・・・=自己満足)の呪縛から逃れられない自分がいるのです。

 

なかなか本題に入れませんが、今回はそんな高尚な家具作りの話でなく、単なるソファーのリフォームの話です。後からソファーの画像が出てきますが、骨組みは木で出来ているがっしりとしたソファーですが、長年倉庫に保管されているうちにクッションのウレタンが劣化してぼろぼろになってしまいました。これを直します。

 

 

上の画像で左側がソファーの座面のカバーで中身のぼろぼろのウレタンは摘出して、カバーを日光浴して殺虫します。

右側がウレタンで120mm厚の500×560mmですが、この入手に苦労しました。こんなサイズは御用達のホームセンターには有りませんし、調べてゆくうちにこのウレタンにもすごく種類があることがわかってきました。先ず材質ですが固さによって何種類もあります。柔らかければいいってもんじゃないですから、選択が苦労します。ふかふかのクッションは座った瞬間は気持ちいいですが、座り続けるうちに体の置き場が無くなります。次に組み合わせで、内部を何層かのウレタンを組み合わせて座り心地をチューニングする方法があるようです。

 今回やっとこのウレタンを小売してくれるところを見つけました。ウレタンの値段は想像より結構高いです。

 これを入れてゆくのですが、ウレタンは滑りが悪くすぐにカバーに引っ掛かってしまいます。隅から少しずついれます。

 

 

そして片面を先ずきっちりと入れ込みます

 

次にこれを上下反転して上から手で体重を掛けながら押さえつける感じでウレタンをたわませておいて、こちらも少しずつカバーに入れ込んでいきます。この時コツはウレタンの角とカバーの角を合わせてゆくことです。あまりずれるとあとから修復できません。

そして最後にチャックを締めていきます。チャックはあまり強い力で引っ張ると壊れますので左右を少しずつ手で引き寄せながらしめていきます。

完成です。

1個あたり10分くらい、5個しあげて1時間くらいで完了しました。

大して難しくは無かったです。

今回は単層のウレタンを使いましたが、本来は芯部がチップウレタンを使い、それをソフトなウレタンで包む2層構造にした方が良かったかもです。

ウレタン屋さんに入れるとき難しいからと単層を勧められました。

完成の図です。

もともとが業務用ですからしゃれたもんではありません。

私の仮眠所です。ホームレス生活者の様になります。