240km/hメーターの装着手順

 

これが3年ほど前に手に入れていたメーターですが、走行メーターが13000kmぐらいで私のzの12000km(もちろん一周10万回ってですが)の指示と近いので好都合です。

 

これを付けたいのですが、メーター取り付けって狭いダッシュの裏をいじるので苦手です。ダッシュ下から覗き込んでいると頭に血がのぼり立ちくらみします。で、ずっと取り付けは伸ばし伸ばしで棚上げされていたものです。

で、どうするかというとお決まりのやり方で珍しくもありませんが、先ずこちらのタコメーターを外すのですね。外すにはメーター上部に隠しネジがありますから先ずこれを外します。


そして画像の様にタコメーターの下側の後ろに固定ステーが延びており、そこをダッシュに十字のビスで留められていますので、手を伸ばして手探りでドライバーで緩めます。頭の中で3次元の位置空間を想像することで思ったより楽に外せます。どうしてもだめなら運転席から仰向けになってのぞきながらやることになりますね。


2本のビスを外したら前側からロッククライミングで言うところのパームロックの要領でメーターリングをホールドして引き抜けば前面に外れてきます。接続コードは画像のカプラ一個でつながっているだけですから、両サイドのロックを押し込んで引けば抜けます。


さあ、タコメーターが外れました。ここからタコメーターと同じ要領でスピードメーターのビスを2個外し、やはりメーターを前面に引き出してきます。

 ここからがタコメーターと違うところなんですが、スピードメーターの後ろにはメーターケーブルがネジで差込固定されているのでそれをタコメーター側の穴から左手を突っ込んで緩め外します。下側からはいろいろ邪魔者があってアクセスできません。

そして、同じように配線カプラーを抜き取りさらにメーターを引き出しますが、ここからさらにトリップメーターリセットケーブルが引きずられてきますんので、メーターの裏の接続部の極小さなプラスネジのロックを緩めてケーブルを抜きます。これでスピードメーターはフリーになります。

 

 

 


外れた新旧メーターです。良く見ると数字の字体が違うことに気がつきますが、そのほかの仕様はまったく同じです。タコメーターも数字の字体が異なりますので気にする人はタコメーターもセットで替ええたほうが良いです。


裏側の図ですがまったく双生児です。左が今まで付いていた180kメーターですが右側に外れた配線が一本ありますが、これはこの時代は100km/h以上で警告ブザーが鳴ることが義務ずけられていたのでそれを検知する配線ですが、今は規制がないので外しています。じゃないと、高速ではずっとあの間抜けな音が鳴りっぱなしとなります。

 

画像から切れていますが配線カプラーは大小2個あります。小さい方はメーター照明減光装置につながっており、これを付け忘れると照明が減光できなくなります。なぜこれがわかったかというと今回私のがそうなったからです。やりなおすのも面倒なのでそのままにしときます。

 

追記;あとでもう一度やりなおしているのですが、配線カプラはちゃんと刺さっていました。

ですから減光装置の故障は他の問題だった様です。

で、完成です。タコメーターは何か誤差がでるといやなので、今までのものを戻しましたので、240kメーターと数字の字体がちぐはぐですが気にしません。

これで完了と思ったのですが思わぬ問題が出てきました。

 

これで走行試験をしたのですが、メーター誤差がかなり大きいのです。今はカーナビgpsで正確な走行スピードが表示されますがそれと10%ぐらいずれています。つまり100km/hの時、スピードメーターは110km/hを表示しています。200kのときは220kを示すことになります。

 

スピードメーターピニオンが合っていないのかと思ったのですが、走行距離は高速のキロポスト表示と1%くらいの誤差しかありません。

つまり、メーターが甘い状態です。(これは量産車としてはかなり普通のことですが)

さあ、どうしましょう・・・。

 

 

今回これについてはスピードメーターピニオンの歯数を21Tから22Tに変更することである程度補正しました。これで正100Km/Hのときスピードメーターは105Km/Hぐらいの表示となりました。しかしこの状態ではトリップメーターが渋くなると思いますが数パーセントだし、燃費以外でトリップは活用はしないのでこれで良しとします。 メーターで240Km/Hまでがんばれば225Km/Hの実速であることになります。

 

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2013年11月19日  

スピードメーターがワープ?!!

 

この仕様で富士スピードウェイと鈴鹿サーキットを走ったのですが,

160km/hまでは問題ありません。これは高速道路でも試していたのでよいのですが、いざサーキットへ行ってストレートで160km/hを超えるとスピードメーターの針がいきなり240kM/hまで行ってしまいます。

 見ているほうは自分の車がいきなりワープできたのか、あるいはノス噴射かととまどってしまいました。

 

なんなんでしょ

 

それで仕方なくやり直しです。

オリジナルでは180km/h以上のメモリが無いとこまで正常?に動いていたので、メーターの不具合に特定できるはずです。

現象の原因は分かりませんがとにかくメーターが悪いんだろうということで、もう1個メーターを入手しました。これで3個になりました。

 

左がオリジナルの180km/hメーター

中がワープ240km/hメーター

右が期待の240km/hメーター 良く見るとデザインが異なります。

 


そっくり回れ右して後ろから見たところですが、

一番右の期待のメーターは電気配線がついていないところは有りますがこれは付け替えればいいんですが、メーター下部に金属の固定ステーが無いことに気づきます。その代わりに2本固定ボルトがあるのですね。従ってこのメーターは初期型用というのでしょうか、モデルが違うようで、このままでは取り付けできませんです。つまり240km/hメーターって2種類、いや探せばもっとあるってこと?・・・・泣

自給自足人間(コンコルゲンではありません)は、ここであきらめたらあきまへん。

 

分解して行きます。

外周にある小さなネジ4本を外すだけでケースは分解できます。

 

これは前期型だと思いますが、メーター中央の丸い飾りの大きさが以降のと異なり、小さいです。

理由はあとから分かります。


そしてメーターそのものも分解してゆきます。

 

ネジを2本外すだけです。

 

ただ針の部分は非常にデリケートなので、落としたり掴み方が悪いとオシャカ(使えないものになること)になります。

 

左側のメーターケースの中の2本のヘンな色のミニュチュア人形用のシュノーケルのようなものはインジケーターランプの光の通るところです。

内側はこのようになっていました。

 

トリップメーターのカウンターの上側に3列ある白いギヤはトリップリセットの機構です。

 

中央部にある丸いドラムが心臓部でマグネットで成り立っているもので、下側の大きなネジ部にメーターケーブルが刺さり回転力を受けて回り、その回転力で受け側=針側が磁力で連れ回りするということのようです。で、反力を発せさせるひげゼンマイがメーターパネルのすぐ下にあり、この磁力と吊り合っています。ワープしたものはこのひげゼンマイに何らかの故障があるはずとにらんでいます。

オド・トリップの機構

アナログの世界です。

数字を書いたドラムが回転すると0の位のところで隣のドラムを1回す仕掛けがあります。

左の小さなギヤはトリップを0戻しする機構ですがこれを回すと3個ある白いパーツが各ドラムの0位置を自動的に検出して0戻し位置でドラムを止めていますが良く考え付いたものです。

で、これはオリジナルの180km/hメーターでこれを分解して行きます。

 

これには当然ちゃんと取り付けステーが付いています。

 

この180k/hメーターの針の根元をよーく見るとひげゼンマイが付いています。

これは、前期型のメーターには付いていません。

このゼンマイを隠す為にこの上の丸い飾り蓋を大きくしたんですね。

 

これが何かというと昭和50年代の高速道路の幕開け時期にだれが言ったかしらんが、平民は100km/h以上のスピードは未経験だからアラームを鳴らして注意喚起してやらんと危ないぞとおせっかいなことを考えた世間知らずの誰かさんが取り付け義務つけた装置です。つまり、その当時は100k/m以上になると常にビーゴ・ビーゴ・ビーゴという感じのヘンなアラーム音が鳴りながら高速を走っていました。いつしかこの お達っし は消えていきましたので、現代の車にはアラームは付いていません。

 

中期型にもこのゼンマイが付いていますので、やはり飾り蓋が大きいです。

 

原理はメーター側100k/h位置に銅製の端子が出ていて、ゼンマイがそこまでくるとマイナスアース接続するという単純なものです。

 

ワープメーターはどうもこの部分が怪しいような・・・

 

左が前期タイプ

右が後期タイプ

 

回転ドラムのつくりが異なっています。

 

ワープ240km/hメーターのドラムも右側のタイプでした。ドラムというよりこの字型のワクのようなものになっています。

 

3個共に分解しましたの図です


 

そしてこの中から欲しいものを作っていきます。

2個1 ですね。正確には3個1となりましたが。

 

前期タイプのおせっかいな100km/hアラームがないメーター部にケースは後期タイプのオリジナルを組みます。ややっこしいけど、これが出来ることがこの当時の造りの良さで、私はこれが好きです。パズルのようです。現代の車はパーツ1体化思考=ユニット化ですのでユニットそのものはほとんど分解できないものが多いと思います。

 

組んでみると、トリップリセットが出来ませんでしたので調べてみたらトリップリセットレバーが曲がっていて修正しているうちにポロリと折れてしまいました。

 

それで、ワープ240km/hメーターからそのレバーだけを外して3個1です。

ワープするんならトリップは戻す必要ないですね。

 

 

 

 

 

後ろからみると普通です。

 

ランプ類は仮付けして正しい位置に取り付けできているか確認します。

 

カバーレンズや内側のつや消し黒の筒部には長年のホコリや汚れがたまっていますので、もちろんきれいにし、メーター駆動部にはオイルを供給しておきました。


そしてもと有った場所に戻して行きます。

 

ダッシュやコラムカバーの傷がつきそうな部分はあらかじめガムテープで保護しておきます。


はい、復元完了です。

このあと法定速度内での確認をして、80km/hまでは問題ないことはわかりました。

後は次回のサーキットで確認です。

 

さて、ワープ240km/hメーターが出来てしまった原因ですが

 

・当初、戻しスプリングがよじれるかなんかしていると思っていたのですが問題ありませんでした。

 針を手で回しても240km/hまで違和感無く抵抗が連続していました。

 

・そうすると回転ドラムが引きずっていることが考えられ、低速では振れが少なくて接触はしないが高速になると軸振れが増大してドラムが接触するとか。でも針の落ち方がその割にはあまりに急激だし一定しています。また、軸を手でゆすってみてもそれほどのガタはありませんでした。

 

・あとは、怪しいのは軸方向のガタです。このドラムの根元にはトリップメーターを駆動するウオームギヤが付いており、ウオームギヤは平歯車と違いスラスト分力を発生させます。そうすると回転が早くなるほどドラムを軸方向に押し上げる力が発生し、軸受けの磨耗が重なってついにはドラムが接触するということではないかと思います。低速ではそこまでスラストが発生していないから問題ない。

 

以上想像の段階ですが、これが原因なら軸部を分解してスラスト方向のガタを少なくする対策をとれば解決するかもしれません。

 

 

時間があったらさらに追求してみます。

 

とりあえず今回は おしまい   戻る

 

 

 


SR311のスピードメーター修理

 

ミッション修理と同じ方からなんとかならないかと依頼されました。

 

かなり途中を省略しましたが、組み付けました。最初の画像と比べると走行距離が1kM増えていることが分かりますね。手動でスピードメーターを回転させてテストした結果です。

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