2020年1月8日

HLS30Z 帰国子女の車会復帰

 

テキサスから逆輸入されたばかりというこのHLS30を日本でもしっかりと走れるようにしたいというご要望でお預かりしました。

 

・帰国子女の車会復帰 まとめ

・帰国子女の足回りブレーキ

・     エンジンルーム

・     駆動系

・     室内

・     ボディー外周り

先ずはタイヤ交換

というのも付いていたタイヤが2013年製でしかもメイドインUSAで見るからに硬化している感じでいずれは交換が必要なので交換します。

タイヤは横浜のHF-Dで近年復刻されたもので当時の14インチのタイヤサイズのラインナップがうれしいです。195-70-14とします。

 いつもお願いしているタイヤ屋さんで交換します。

 

タイヤは比較的スピーディーに入荷しました。4日くらいかな。

順番に交換してゆきます。

ここではs30zタイヤを何回も交換していただいているので要領が整っています。

さて、この部分なんですが46年式なのでデフが前方に3cmほど移動しているタイプですので、リヤサスのメンバーもこのような直線的なものでできています。中後期はデフを逃げてR上に湾曲していますね。

画像ではわかりずらいですが人間でいえば腕を水平に上げた状態で背中側に両腕をそらした状態でドライブシャフトが付いています。その分デフが前方に移動しているので、そのためその分プロペラシャフトも中後期に比べると3cmほど短くなっています。これはS30、z432共通の仕様です。当時、後方からの追突試験でガソリンタンクがデフとぶつかりタンクが変形するという現象を回避して認証を取るための処置だったという記録をよく見ます。


 

2020年1月20日

帰国子女のフロントガラス

 

フロントガラスに隙間が見られるので対策します。

ガラスは現状は社外品製上ぼかし入りが付いています。

 市内の自動車ガラス専門店でやってもらいます。現代の車はほぼ接着ウインドウに移行していますのでウェザーストリップタイプは20年ぶりの対応と言っていましたが、まだその当時の経験があるだけ良いです。最近のガラス屋さんでは断られるかもしれません。

 

この部分はかなり目に付きますし、雨の少ないテキサスならともかく日本では雨漏りが心配です。

 

こちらは私のZで通常の状態です。


 

さらにこの部分かなり隙間が見られますフロントガラス右上側

 

指でめくって見るとウェザーストリップが2重共に完全にボディーから浮き上がっています。


 

ガラスを外しました。

 

内装との関係はこのようになっています。張り具合の調整が肝となりそうです。


エアー吹き出し口

このあたりの作りが良く分かります。

今までついていたガラス

新品のようにきれいで上部ぼかしもきれいです。

FYGで調べてみるとアマゾンで扱いのあるサンテクト断熱ガラスとありますが、現在はアクセスできない状態でした。

自分の持っている日産純正フロントガラスと重ね合わせて形状を確認していますが4隅の曲率が2~3cmほど曲がり不足の状態でした。

 

 フロントガラスの調達に入りますがしっかりしたメーカーを探し当てるのが難しいです。噂では東南アジアでは現地人が自宅の庭で焚火でガラスあぶって自動車のフロントガラスを再生しているなどの話も聞きます。なんとか探して調達しますが受注生産で時間がかかる様ですし。出来栄えは出たとこ勝負となるのでしょうか。

取り付けが完了したのですが、いろいろ調整してもどしてもこの部分に隙間ができてしまいます。

仕方なくガラスを新しくすることにしまして入手したガラスがこのガラスです。この上に自分がもっている純正ガラスを重ねて形状を確認します。

問題の4隅については曲率も合っており良さそうです。

ただ下側がこの通り5mmほど短いようです。今回のガラスは国内の名の通ったガラス会社製(ニットク)なのでちゃんと作ってあると思いますのでこれで行きます。自分の持っている純正ガラスだってヤフオク品で素性はわかりません(純正刻印だけどね)。

この前のガラス屋さんのご好意で、2回目のガラス交換をサービスしてもらうことになりました。ありがたいです。

ガラスを外したところで前回の問題個所に根本的な問題があることが発覚。どうもボディーの作りが違うようです。キーを立てているところのガラス取り付け部の曲率とサイズに注目してください。どうもこちらがわのボディー曲率が小さいようです。ガラスに対しては外側に逃げている状態です。

こちらが反対側、こちらはかなりガラスに対してしっくりしているのですがボディーの曲率が大きいように見えます。

またまたいろいろ調整して何とか良さそうな状態に持ち込みました。もっと確実にするためにはボディーの修正が必要なので、まずはこれで様子を見ることにします。

 それにしてもガラスとボディーの関係、曲率、カドRの大きさ、ガラスの縦横寸法、そして使用するウェザーストリップゴムの出来、これらが絡んでなかなか一筋縄ではいかないレストアですね。

雨の少ない帰国子女はこのあたりがだいぶおおらかな作りなので修正してゆきます。

ウェザーストリップをとりはずしていきます。

ウェザーストリップは現在後期用のみがあるということなので仕方なく後期用で取り付けますが、取り付け自体は問題ありません。ただ、後期用の方がゴムの張りが良く厚いのでドアのしまりが少し重くなります。でも、前よりは良いでしょう。

続く

 

テキサスから逆輸入されたばかりというこのHLS30を日本でもしっかりと走れるようにしたいというご要望でお預かりしました。

 

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