ここは私が25年ほど前から始めた自転車に関するお話のページです。

当初はトライアスロンから入ったのですが、根っからのメカ好きが嵩じてだんだん自転車そのものの魅力に取りつかれて来たようです。このページでは 私の暮らしのなかでの自転車との関わりを参考に紹介しています。

 

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スポークの寿命 2012.10.25

スポークはなかなか切れないものですが、ここにきて立て続けに切れ始めたのです。

練習用の3連勝のフロントホイールですが、30年前に清水の有名なサイクルショップで組んでもらった物です。このホイールは以来一度もトラブルなく30年間私の練習をサポートしてくれていたのですが、ここに来て2週間の間に2回もスポークが切れてしまいました。

このスポークは画像に有りますように留の丸ヘッドがありません。ただ鋼線をおり曲げたところをひっかけているだけです。このようなスポークはこれ以外にみたことがありません。

もう寿命なのかもしれません。4000kMぐらい走ったと思います。

 

下り坂で時速60kMぐらいいつも出していますので、その途中でホイールが崩壊したら命取りです。32本のうち2本が壊れたということは残りの30本も間もなく寿命になりそうなことは明白です。この際全部交換してしまいます。

スポーク交換にあたり準備に入ります。スポークとニップルは手持ちがありましたのでこれを使います。

 

チューブラーホイールですので、タイヤのエアーを抜きタイヤをはがしていきます。

タイヤをはがしました。

まず、ニップル回しで全周2回転ぐらいずつスポークをゆるめます。

ある程度緩んだら裏側から充電式ドライバーで完全に緩めて行き抜きとってしまいます。

完全にばらばらに分解しました。

次に組み付けに入りますが、今回の場合ストレートで組みますので、何の難しいこともありませんが、気を付けることはリムのスポーク穴はわずかにチドリになっています。全穴がリムの中央に有るのではなく左右のスポーク用にそれぞれ少し中心からずれてスポーク穴がありますので、それを間違わないで、まず片側のスポークを組み付けていきます。

まず片側を組みました。リム側は1個飛びにスポークを組みます。

仮組み時点では画像の様な自家製のニップル回しで作業性を改善しています。

裏側もスポークを組みました。

つぎにホイールの振れ取りをしていきます。

ホイールは左右の振れとともに、外周の振れも重要なファクターです。

まず、大まかに締めこんでみて変形の傾向をつかみます。

 

ニップル回しの手ごたえでスポークの張り具合を均一にそろえていきます。

 

ハブに対してリムセンター軸芯が一致するようにジグを使って左右の振り分けを確認して、スポークの張りを調整していきます。

 

今回の場合 1.5mmほどずれがありましたので片側のニップルを半周ほど緩め、反対側を逆に締めこむことでリムセンターを移動させました。

で完成です。

縦ぶれ 横ぶれ ともに気持ち的には0.5mm以内にしました。

(実際は測定したわけではありません。あくまでも目分量で、願望入りです) 

 

画像がありませんが、スポークテンション測定機で全スポークの張力を測定します。

今回の場合8kg-15kgで調整しました。

チューブラーですのでリムの取り付け面とタイヤの貼りつけ面の両方にリムセメントを塗りしばらく乾かした後貼り付けていきます。きれいに貼るにはやはりコツが必要で、失敗するとリムもタイヤもスポークもゴム糊でべたべたになってしまい汚くなりますし、リムブレーキ面にゴム糊がつくと厄介です。かといってゴム糊を少ししか着けないと走行中にタイヤが剥がれてしまうという最悪の事態になりかねません。

 

これで完成です。

 

全行程を一時間半で完遂しましたが、自転車組みつけ試験ではこれを一時間でやることが課題となっていますので、ずいぶんと忙しいことです。でも車輪は精神を集中してあせらずにじっくりと仕上げる方がいいと思います。一番重要で安全にかかわることですから妥協は必要ないと思います。組みつけ完了して車輪の振れがほとんどゼロの状態で回転しているのを見ていると吸い込まれるように見入ってしまいます。回転物オタクですかね・・・・。

一回転でほんの少しの振れでも自転車で走った場合は何万回転もその影響が続くのですから、重要です。