71BコンパチC エキストリウム α24 ギヤ比は71Cオリジナル 2013・11・4

 

 

 ヤフーオークション出品予定だったα23が出品前に旅立って行った為、さらにα24を製作することにします。今回も 全シンクロリング・ベアリング・シール交換のエキストリウムでギヤ比ノーマルのバージョンです。

今回も販売しますが、組み付け前に希望を言ってくれればギヤ比をコントロールできますのでお早めにお申し付けください。(組み付け後のギヤ比変更はダブり作業になってしまいます。) 

完成予定は11月11日ごろです。

希望が無ければその後。ヤフーオークションでいつものように出品しますので、ご参加ください。

価格などは 上記のオークションのページでご覧になれます。

 

 

ヤフーオークションへはこちら

http://page16.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/u60206694

 

11月17日 ヤフーオークションにて落札終了となりました。

次回は11月30日ごろ出品予定ですのでご興味のある方はご参加ください。

 

 

 

 

 順番が前後しますが分解する前に

ドナーとなる R32タイプMミッションの現状調査をあらかじめやっています。

これがだめだったら、再利用は出来ないですから。

 今回はR32用ですが、私はS13.S14のロングタイプのドナーでも71B化する方法を見出していますので、71Cであればどんなタイプでも利用できます。ですから、なるべく程度のいいものを幅広い対象から探し出すことが出来るようになり楽になりました。だんだんR32も少なくなってきたのでこれが必要でした。

 

 

          1ST  2ND   3RD   4TH   5TH 

 

バックラッシュ  0.18  0.15  0.05  0.15  0.09

 

エンドプレイ   0.30  0.25  0.38  ---   0.22

 

いずれも問題ない値です。

 

 

何時ものようにバラばらに分解してチェックしていきます。

 

その後ジグにセットしてここから組み立てスタートします。

 

必要なパーツ類はシンクロやベアリングをはじめととして小品にいたるまでかなりストックが出来ましたので、それらを調達して動き回る手間がぐっと減っています。この手間が馬鹿にならないで、ある1部品が足りないばっかりに1日がかりで動き回らなければならないことが良くありました。

 

またジグ類も5種類ぐらい専用で考案してさらに使い勝手も改良してきているので、すごく作業が楽になっています。

 

 

メインのベアリングを打ち込んでセットプレートで固定します。

左が2速、右が1速のメインギヤです。どちらもギヤ内側のニードルベアリングとシンクロリングを日産純正新品で交換です。ちょっと贅沢なやり方ですね。下側のリング2個は左がシンクロハブ、右がシンクロスリーブですが、シンクロスリーブの方が消耗している場合がありますね。ここはチェックします。

 

シンクロハブ・スリーブについては新品を入手するルートを開発しましたので、さらに贅沢にするにはこれを2セット交換すれば完璧ですが、そこまで必要ない場合が多いです。


もう慣れた手順なのでフロント側2速3速をサブアッシーします。組み付けにはベンチプレスとある工夫が必要です。ある工夫をしなくても出来ますが、1回だけなら器用な人なら精神統一して神経ピリピリで集中すれば何とか出来ますが、2回目以降は失敗が多くなりますし、失敗は即廃却につながりますので耐えられません。

 

そして3速メインギヤの部品です。やはりシンクロリングはダブルシンクロで新品に交換します。

内部のニードルベアリングも贅沢に交換です。下側は3-4速のシンクロハブとスリーブですがこのスリーブも損傷は少ないので再利用です。

 

メインインプットシャフトとギヤです。これも当然ベアリングを新品に交換していきます。このベアリングは外周に土星のリングのような輪ッカが付いている特殊なベアリングです。ベアリングはカタログをよーく見ると使用条件によりクリアランスが何種類にも別けられています。例えばここは内径側は打ち込みですからクリアランスが詰まる方向ですが、外周はそれほど打ち込みませんので、あまりクリアランスに余裕を付けてはいけないところです。ミッションの中でもそれぞれの部位でこのクリアランス設定が異なり、これを間違うと性能に大きな影響が出ます。


これはアダプタープレートの後ろ側セクションの5速とバックの部品のセットです。5速については同じようにベアリングとシンクロリングは新品に交換です。

ギヤ部は完成です。この状態ではほとんど71cと同じ仕様であり、ギヤ歯厚があつくなっており、シンクロリングは2速3速はダブルコーンシンクロ1速、4速は大径シンクロで、カウンターのフロント側にはギヤ踊り防止用のシザースギヤーが設定されています。カウンター後端のベアリングは71cからニードルローラーベアリングに変更となっているので耐荷重が大きくなっています。これでカウンタ後ろ側のシャフト折れ(結構ある)は大幅に少なくなると思います。

 

 

assy後、精度確認をします。

 

          1ST  2ND   3RD   4TH   5TH 

 

バックラッシュ  0.18  0.20  0.20  0.12  0.12

 

エンドプレイ   0.35  0.20  0.25  ---   0.18

 

やはり分解前の値とはずれますが規格内には収まっていますので問題ないとお思います。

 

 

シフトフォークを組み付けました。71Bと比較して格段にサイズが大きくなっています。大きくなっているもののアルミ素材に変更になっているので重量増加は最小限になっています。


ケース側の準備です。

 

リアエクステンションは71Cでなく71Bを使います。

 

オイルモレの良く発生するストライキングロッド部のオーリングを交換し行きます。

71Bのケースに組み付けました。

外観はまったく71Bですが、中身は71Cです。

 

この状態で自作簡易ミッション試験機e-zanaraizerでテストしていきます。

完成間じかです。

完成です

 

フロントケースはだんだんきれいな個体は少なくなってきていますが、今回はワイヤーバフではつってクリアーを吹いています。

 

ショットを当てる手も有りますが今のところ外観は2の次なのでこれで行きます。

 

シルバーを吹いた方がきれいですね。(α21参照)