9月に積みかえたエンジン&キャブ&ミッションですが、定期的にチェックする為試験走行を実施しています。キャブのジェット調整やプラグの調子も確認します。

9月に積みかえて以来、3回ほどすでに走っていますが特に不具合は出ていませんでしたので、今回は距離を伸ばそうということで往復60kMほどの試走にでました。

 走り始めてほどなくして、エンジンブレーキ時にぼろんぼろんとアフターファイアーが出始めました。

加速時は問題ないのですが、減速時アクセルを閉じたときにでます。

そして10KMも走るうちにはときどき ぱぁーん という爆発音まで出始めてきました。

そのころから背後の後続車がやけに車間距離をとりはじめましたので、そうとう爆音と爆炎が出ていたと思われます。帰り道では、とうとうエンジンブレーキは気が引けてかけれなくなり、信号停止や坂道ではクラッチをきったままにしてエンジンブレーキをかけないようにしました。

 

アフターファイアーの嵐 です 2012・10・7

前回ブレーキの勝手に踏み込みミステリーの時に痛い目に有っているので今回は慎重に行きます。

ネットでアフターファイアーについて調べると、生ガスがマフラーの中で発火することで対処の方法は無い という情報だけです。旧車のキャブ車の場合エンブレ時に生ガスが漏れるのは防ぎようが無いということらしいです。

でも、載せ替え以前のエンジンでは同じキャブ使っていたのに、こんなアフターファイアーは出ません

でしたからエンジンが何か違うのですね。

 

キャブ=燃料はいいとすると、電気か 圧縮 ということになります。電気が不調だと当然点火ミスした分だけ生ガスが出ますが、電気は点火時期の確認と火花の状態は確認して問題無いはずです。 それに点火系は当然以前の仕様=ウルトラCDIを流用していますので、原因から除外です。

後は圧縮ですが、圧縮が不足すると十分な混合気の状態にならず生ガスが発生する可能性はあります。

 

圧縮が不足する原因は、かなり心当たりがあります。

ヘッドガスケットは交換していますし、ピストンリングは中古のままだし。ヘッドの凸凹修正で燃焼室も少し削っています。バルブシートもカットしたし、バルブの傘も削りました。

 

ということで、このなかでとりあえずすぐにできるチェック調整として

1)ヘッドボルトの締めトルク確認

2)バルブクリアランスの確認

をします。これ以外は 頭の中から消し去ります。

どうでしょうか? 正統派からのお告げに十分答えられる推理ではないですか?・・・・

 

 

ヘッドボルトのトルク確認ではほとんど問題はありませんで850kG/cmでOKでした。

 

次にバルブクリアランスの調整です。

霊感 いや冷間で IN 0.25mm OUT 0.35mm に調整します。

やはり少し合っていませんでした。バルブシートカットの切面がなじんできたのでクリアランスが狭くなった=圧縮が漏れやすくなった。 と考えるとつじつまが合います。

 

この変な形の工具がバルブロッカーアームの支点の17mmの六角ナットを固定する為の特殊工具です。

17mmのオープンレンチでも締められますが、トルク管理がやりにくいと思いますので、必要となります。

アフターファイアー対策としてこの2点を実施して、早速試走に出ました。

直っています。

ほとんどアフターファイアーはありません。

エンジンブレーキ時にクラッチを切るなんて間抜けなことしなくてもOKです。

下り坂で2速に落として目いっぱいエンブレかけてもアフターファイアーは出ません。

これでしばらく様子を見ます。

 

それにしてもネット上のアフターファイアーは直らないとの情報は何だったんだと直感派がいらつくのですが、考えてみるとエンブレ時にクラッチを切らなければならないほどのアフターファイアーはすでにネット上で議論しているレベルとはかけ離れた 単なる故障というレベルのものである可能性が非常に高いです。

おそまつ