安心して乗れる大人の240ZGへの変身ー駆動系編 S30Z R180 デフ オーバーホ-ル

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前ページでもアップした鉄チンホイールの修正に入りますと言っても、この部分は多かれ少なかれやれている部分ですのである程度仕上げるという感じです。

 私がやったわけではなく過去にタイヤ屋さんがやったことのようですが、鉄チンホイールをワタナベアルミの特殊ホイールナットで締めてしまった結果です。

4本の内、前側2本はそれほどひどくなったので後ろ側2本だけハンドワークします。エアーリューターでなるべく原形を想像しつつある程度変形を削除してから、60度面取りカッターを入手してラジアルボール盤で位置決めしてから軽く面取りしてゆきます。 

 大した加工ではないのですがピッチがずれる方向に削れてしまうとホイールがオシャカですので慎重に行きます。このホイール1本実勢価格25000円ほどしますし、そもそも物がなかなか手に入りません。

何とか加工しました。

そしてこの部分。

実に大胆だ。

リヤサスペンションの大黒柱に穴開けてフェールポンプを取り付けてある。

 

取り付け位置替えるにしても大黒柱に開けられた穴は残ってしまう。

 

仕方ないのでとりあえずこの在庫のアルミ板が有ったので加工してステーを作る。ちょっとオーバースペック気味。

この位置に普通に縦方向に移設しました。

たまたま配管ホースは手つかずでそのまま移動して取り回しに問題はありませんでした。

さて、次はこの排気管です。

排気管自体は実に良い出来でステンの良さを十分に引き出したつくりなのですが、取り付けがあまりうまくないです。些細なことかもしれませんが右側にかなり寄ってついていますし、高さもボディーの切り欠きに対してだらりと下がって隙間が大きくあります。実用上は問題ないですがちょっと残念なところです。

 ここではけん引フックがこの位置で純正で間違いないのでしょうがボディー切り欠きの適正位置にマフラーを持ってこようとするとどうしても干渉気味です。

さらにこのマフラーのデフ部分での吊りステーが車体側の6角ボルト頭とこんにちはしている

 マフラーがステンのピッカピカのきれいなものであるだけに残念だ。でもここは直ぐに直る・・・

 

ちなみに右側に見えているのはデフだがつや消し黒で塗ったばかりのようほこり一つないし、リヤカバー・サイドカバーはブラストかけられていてまっさら・・だが、LSDは付いていないオープンデフ。

このあと前マフラーステーを取り外して正規位置で寸法取り直して再度位置を出して締め直しです。ボルトも12と13が混在でしたので全て12で統一しました。じゃないとスパナをいくつも持って潜らなければならないですから。

調整後のマフラー状態。ギリですがど真ん中で、高さもめいっぱい責めました。縦デゥアルが少し左に倒れていますがこれはマフラーの持って生まれた生まれつきのものですからソフトな手段では直しようがないです。もっとすごい手段もありますが体力が持たないのでこれくらいにしておきます。

これでデフとのクリアランスは3mmくらい

見えずらいですが画像中央デフ球の左下に出っ張っている四角いエラがすれすれですが、マフラーゆすっても干渉はしていません。

次にデフに着目していますが、このデフは非常にきれいで本体はきれいにつや消し黒で塗装しなおされており、サイドフランジやリヤカバーはサンドブラストしたばかりのようにピカピカですがなぜかここにオイル漏れが見られますし、しかもその漏れ方が長い時間をかけてにじみ出てホコリまみれになった経年変化によるものとは異質のきれいなオイルの漏れ方をしています。

どこから漏れているのかと辿っていくとどうもこの右サイドフランジのあたりから漏れているようですが漏れ方が微妙ですし、どれくらい走ってこうなったのかもわかりませんので修理するか迷うところです。しかし今までいくつか見てきたデフでこのような漏れ方をしているのはなかったように思います。

デフオイルの注入口プラグ回りも少しクリアーではなく、シールテープや液体パッキンがぐにょぐにょしています。

ボディー周りいろいろ見ていて気になるところがだんだん出てきます。ただ現状で十分走れているのでその後どうするかは今後の旧車ライフの中で長い目で考えてゆくことでいいと思います。

 さて、ここのところなんですがコンプレッションロッドの付け根のところですが剥がれが有ります。

この部分ですね。

2mmぐらいは開いていますし、まだ進行中という感じです。


中央部付近はもう穴が開いて無くなっている部分もあります。下側のレインフォースとの合わせ目もフランジが判別できません。にしてもピッチコートがその上から上塗りされている感じだが・・・・

右側はどうかというとこれなら普通の状態

ちなみに自分の48年式s30zの助手席側はどうかなとみてみるとやはり少し浮き気味となっています。おそらく前期ボディーはこの部分が強度的な弱点だったのだと思います。

 

これだから直ちにボディーが曲がるかというとそんなことはないとは思いますが、隙間があると水が入ると腐ることはあると思うので、それぞれの状況により補修を加えた方が良いとは思います。

さらにこの部分、フロントサスロアアームの支点の固定ボルトが見た感じ建材用のボルトのような色合いのボルトに変えられています。何らかの理由で変えていると思いますが品質感が感じられない作りです。

おまけにナット側はボルト長さが足りず完全ネジ部が頭を出していません。また、スプリングワッシャーも入っていません。ここはうろ覚えですがネジピッチも細目が使われていたように思います。

 

これは正規品が手に入り次第交換したいところです。

 

左側フェンダー前部

 

同じく右側


左フェンダー後部

 

右側


 

リヤトランクの床下

などなど、まじまじと見れば錆はいたるところにありますが、製造してから40年も経てば金属がこのように錆びるのも当たりまえなんですが、これらをどうしてゆくかは今後の中で考えていかなければなりませんが、このままにしておいても急激に錆は進行して大穴が開くなんてことはないでしょうから、どれくらいまで維持してゆくかとのマッチポンプとなると思います。

エンジンオイルパンからオイルにじみが有りますがそんなにひどくないので普通の経年変化とおもいます。

いずれ、エンジンに手を入れる場合などに絡めて修理で良いと思います。ねじ増し締めを行うとたいていもっと悪化します。合わせ目に強力シーラーでシールするやり方もありますが、自分は見た目が汚くなるのでなるべくやりません。

ここもよくオイルが垂れるところでエンジンのリヤオイルシールからの場合もあれば、ミッションフロントカバーからの場合もあります。少しの漏れなら今すぐどうこうはありません。

ここにかなりオイル漏れがあるのですが、辿ってゆくと

この部分で、スピードメーターピニオンのオイルシールからの漏れと思われます。ここから漏れるとメーターケーブルの中を伝わって室内のスピードメーターからオイルが出てきたというびっくり話をきいたような・・・。

ここは部品常備しているのですぐに直せるのでピニオン交換です。画像の部品番号で今でも入手できる部品があるのですがそのままでは使えません。

 自分はこれを工夫して使えるようにして使っています。

 

 単純にピニオンボディー入れ替えでもいいかもしれません。また、ピニオンのオイルシールも買えるのでシールだけ交換の手もあります。

サイドレンズをよくよく見るとクリアータイプになっています。

裏から見るとぶっとい緑の配線が車体アースされているのでなんだろなと追ってゆくとこの位置でした。サイドマーカーランプだと思うのですがこの位置のライトバルブの首根っこに巻き付けられています。ここのアースを取っている⁇

 

調べてみるとやはりアースが切れており、どこで切れているかわからないままこの強引なアースで済ませたようです。切れていたところは電球のソケット部分なので全バラしてやり直しです。

さらに、ソケットがうまくケースに収まらないのでケースもばらしてみるとこの反射鏡が中で遊んでいました。錆もかなり来ていますので交換が望ましいですが、一応反射鏡を固定して直します。他のものが手に入ったら交換ですね。

ヘッドライトについては特に悪いところはなかったのですが、オーナーの要望で球面レンズにしたいということで、ちょうど良いレンズが有ったので交換します。

フロントタイヤの前のここを分解します。幸い4本の+頭の真っ赤に錆びたネジはすんなりと取れてくれましたが、このネジ完全に固着して取れない場合が多いです。次回のことを考えて材質をステインレスにして+頭をヘキサゴンに変更したネジに交換してゆきます。

 

今までついていたヘッドランプは平面レンズ、純正ではシールドの球面レンズなのでデザイン的に浮いてしまいます。

 

こちらが探し出してきた球面レンズ、この球面度は最高だし、レンズカットもシールドにかなり近いです。このランプはぴったり合います。


ヘッドランプリレーを取り付けます。s30zのライトスイッチはマイナスコントロールとなっており、コンビスイッチでハイ・ローどちらかをマイナスアースすることでコントロールしているので

・マイナス側とはいえかなりの電流がスイッチに流れるためスイッチ焼けが起こりやすいです。

・長年の使用で電線が劣化して抵抗が出てきてライトが暗くなる。

 そこでライトリレーを入れ込むことでコンビスイッチはスイッチング用電流しか流れないのでコンビスイッチの負担が減る、配線が一新されさらに配線経路が最短になるので配線抵抗ロスが減る、

というメリットがあります。私の作っているライトリレーは既存の配線やカプラーを一切いじくらないで交換できるカプラーオンのリレーキットとなっています。一般的に売られているライトリレーはプラスコントロール用が多いのでs30z前期、中期には改造しないと使えません。

 私の作っているこのリレーキットは販売いたしますのでご興味のある方は販売のページのコンタクト欄からどうぞ。

取り付けた状態

リレー2個をボディーに固定

プラス電源丸環端子をダイナモプラスへ共締め1カ所

マイナス線丸環端子をボデーM6ネジに共締め1カ所

カプラを3個差し替え

で完了します。

固定


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