いろいろありましたがとうとう組付け段階まで来ました。
このストライキングロッドに以前オイル漏れ防止対策をしたことがあったのですが、あまりうまくいかなく、今回も真鍮製のパーツを用意していろいろ考えたのですがうまくいきませんでした。
結論としては打ち込みカラーを作り直して対策するのが最も良さそうですがこのカラーを自作するのはかなり困難です。ただのパイプではなく特殊な材質で熱処理されており簡単にはできそうにありません。
それにしてもこのずれは尋常ではないですが、新品を使いたいという気持ちもわかりますので、多少ずれていても機能が問題なければ良いかなとここまで進めてきました。
通常はこのようにほとんどまっすぐに位置しています。
で、組んでみましたが結局5速にシフトすることができず、またやり直しとなりました。
どう見てもシフトブロックの右側のストロークが不足しており、そのためシフトブロックを5速側=右側に振れる量が少ない為、前後にシフトできません。
やはり鋳物形状と機械加工のずれがあるので寸法が上手く出ていないようです。特にシフトブロックの右側のアウトリガーが当たる面は鋳肌で機械加工面ではないのでここに無理が出ているようです。
この状態で解決するには5速側の鋳肌を削り込むか、
アウトリガーの腕の下側を2mmほど削ればなんとかなりそうですが、その場合強度が心配です。
結局またリヤエクステンションを全バラして私の手持ちの他のリヤエクステンションに交換しました。この状態では何の違和感もなく普通にシフトできましたので、原因は新品のリヤエクステンションにあることが確定です。
左が新品のリヤエクステンション支給品
中央が交換したリヤエクステンション中古品
右は確認のために見たもう一つのリヤエクステンション
こうやって比べてみると中央と右のリヤエクステの黄色の丸のところに鋳出しマークがあることに気が付きます。しかし左のリヤエクステにはそのマークが見当たりません。
やっと最終仕上げです。
リヤエクステンションにベアリングを打ち込み、その後オイルシールを打ち込みます。
リヤフランジを探し出した回り止め付きナットで締めこみます。
フロントベルハウジングの天狗の鼻にオイルシールを打ち込みます。
付け替えた新品の天狗の鼻に合わせてメインインプットのベアリング押さえシムを選定して取り付けます。ここはクリアランスを測定してぴったりにしておかないと、メインインプットのベアリングを押さえきれずにつれ回りしたりしてしまいます。
組付けが終わり回転試験しています。
回転試験でシフト動作、シフト力等に異常は有りません。
71A γ46ーWスペシャル 完成です。
1-4速のシンクロはポルシェからワーナーへ改造となります。