71BコンパチC α62~


2017年6月13日

71BコンパチC α62

今回はOSクロスでαバージョンを造ります。

メインシャフトはいつものように新品使用。

 

OSクロスは中古ですが状態は良いです。

1-2速系パーツ。

OSのシンクロ舳先は純正とは異なりギヤへ電子ビーム溶接されていますので、絶対に抜くことはできないでしょう。

前側の組み付け完了です。

OSクロスはカウンターにロゴがレーザー刻印されていますので、組んでからもオイル注入口からのぞくと見えるのですぐにわかります。

バックアイドラーギヤですが、右側がこれまでのものですがだいぶ消耗しているので左側の新品に交換しました。

リヤ側も組みました。

ギヤ精度は

エンドプレイ

0.34 0.18 0.18 --- 0.22

バックラッシュ

0.22 0.25 0.22 --- 0.12

 

バックラッシュが若干多めですが、OSの設定なのかもしれません。

シフトフォーク取り付け

リヤエクステのこの部分にオイルシールがあるものと無いものがあります。後期になるとほとんどのものが無い設定です。

ストライキング部も分解してオイルシール交換です。


2017年8月8日

71BコンパチC α63

GC10用にこれを造ります。

もはや私の中ではもっともオーソドックスな仕様となったαシリーズ 63基目です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

組み立て精度

         1ST   2ND   3RD        5TH

エンドプレイ  0.37  0.15  0.25  ---  0.16

バックラッシュ 0.09  0.13  0.10  ---  0.12

 

良好です。

 

 

シフトロッドフォーク系

 

バックリンクタイプです。

2-3速ダブルシンクロのαバージョン

完成です。

シフトレバーつけて試験していますが回転・シフト・オイル漏れなどいずれも問題なしです。

 

小判型のバックシフトチェックが付いている誤操作防止タイプです。

 

シフトレバー支点は画像で隠れていますがクイックシフト対応に穴追加しておきました。


2017年11月3日

定番とも言える安定した作りの

71BコンパチC α64

となります。

S30Zに取り付け予定とのこと。

 

1-2速の部品

3-4速部品

αタイプはメインインプット=4速はシンクロがシングル大径コーンとなります。

5速は0.75のハイギヤードです。通常の0.86より高速でずっとエンジン回転を低く保てます。

ギヤ部が完成です。

 

 

エンドプレイ

0.32 0.20 0.26 --- 0.05

バックラッシュ

0.15 0.27 0.29 --- 0.07

 

良い値です。

完成です。

いつものように自作した簡易試験機e-zanaraizerで各部のチェックをします。

問題ありません。

 

シフトレバー刺す所の支点間距離は38mmのショートタイプですので、お使いのシフトレバー支点が43mmロングの場合は上段の支点穴をお使いください。(追加工しておきました)

詳細説明はこちら


2017年11月19日

 

71BコンパチC α65 製作

 

ハコスカをフルレストア中というオーナー様からL3.1用にミッションオーダーいただきました。この方は他にも何台かフェアレディーをお持ちの様です。

 

画像のようにメインシャフトは日産純正新品を使います。

 

やり方はいつものとおりシンクロやベアリング・ニードルベアリングも新品。ギヤは細かいところの仕上げや、スラスト面の仕上げ対策をしてゆきます。機械ではできない部分を丁寧に仕上げると思わぬ故障を防げます。

 

2速は71Cは大径のダブルシンクロで強烈なシンクロ作用があります。

 

メイン人プット関連。

 

私の別バージョンではこのメインインプットをダブルシンクロにするΩバージョンもあります。

詳細はこちら

 

通常の街乗り主体なら71Cの純正である大径シングルで十分です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギヤ部が完成しました。

5速は71Cの純正である0.75の減速比で、ハコスカノーマル2000の0.86に比べてハイギヤードになるのでL3100では有効な高速巡行用ギヤとなり、静粛性が増し、燃費も向上、サーキットでは最高速が上げられます。

ギヤ精度

        1ST  2ND  3RD      5TH

エンドプレー 0.32 0.08 0.18 --- 0.17

バックラッシュ0.15 0.18 0.15 --- 0.08

 

教科書どうりの理想的な値です。

 

ケースに組んでe-zanaraizerで回転試験しています。

 

シフト感、オイル漏れ、スピードギヤ、バックスイッチなどいずれも問題ないです。

フロントケースはきれいに見えますが塗装です。

シフトレバー取り付け位置には支点穴を2つにしています。シフトレバーの支点間距離が43mmの場合必ず上の支点でセットしてください。


2018年2月3日

71BコンパチC α66

 

コンパチミッションで、もっともオーソドックスとなるαバージョンで作ります。

 

メインシャフトは純正新品

おなじみの画像ですが1-2速のパーツたち。

ベアリングやシンクロは新品です。

2速は大径ダブルシンクロ

今回3速も純正新品使用

ハブスリーブも新品です。

ギヤが完成

1-2速 3-4速すべて大径シンクロで2速と3速はダブルシンクロ

5速は0.75ギヤ比

 

バックは贅沢にシンクロ付の71C最終型です。

ギヤ精度

 

エンド プレイ

0.31 0.13 0.10ーーー0.05

バックラッシュ 0.08 0.17 0.09---0.10

良好です


2018年3月28日

71BコンパチC α67

 

αバージョンでの製作ですが今回は若干異なるところがあります。

先ずはカメアリクロス組となりますので部品を準備します。

ギヤ部分は組みました。M38ナットのゆるみサイドロックボルトの様子が少し見えてます。2-3速はカメアリのクロスのダブルシンクロ仕様のものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギヤ精度    1ST  2ND  3RD     5TH

エンドプレイ 0.25 0.12 0.21 --- 0.15

バックラッシュ0.15 0.25 0.32 --- 0.12

 

3RDのバックラッシュが少し大きめ(規格は0.2まで)ですがここはメイン・カウンターともに

亀有クロスなので調整しようがありません。でも、問題は無いと思います。

ここが少し違うところで今回はすでにリヤエクステ71Cで車輌側をセットしていてのメンテナンスなのでリヤエクステはそのまま71Cで組んでいます。シフトレバーは仮にクイックシフトで組んで試験しています。

 

ミッションマウントリヤーが3cmほど後ろにずれるので試験機の受けが合わなくなっていますが何とか取り付けできました。車輌側はミッションマウントメンバーを切り継ぎしてオフセットしていると思います。コンパチCならここももちろん手付かずでボルトオンとなるのですが、今回はすでにこの状態でセットされてしまっているようです。

参考までに私のところにはかなりの量のフェアレディーS30Zやハコスカのミッションメンバーがストックで有りますので元に戻す場合でも対応可能です。プロペラシャフトについても或る程度在庫がございます。