S31Zをチューニング.サーキット. フルチューンエンジン. コンパチミッション. キャブ調整. ウェーバー. ソレックス. エンドレスブレーキ.s31z.ハコスカ.gtr.富士スピードウェイ.L3.1.
富士スピードウェイへの挑戦
その1 コンセプト・現状の状態・ミッションコンパチcの開発・レーサースビルシュタ・osツイン
その2 MK63・リチウムイオンバッテリー・魔界エンジン・ピロアッパー・プレコンベンチェリー開発
その3 コンパチCMT変更カメアリクロス 5速ギヤ比0.75→0.83へ
その4 魔界エンジンME1に換装 クランクラダー開発 リヤサスメンテ デフ 3.9スバル化 レカロシート
その5 エンドレスΦ300モノ4キャリパー ミッションオイルクーラー取り付け フロントサスピロー化
その6 スイッチ集中コントロール デフクーラー取り付け エンジンをME5フルカウンター・クランクラダー
その7 リヤゲートをFRP+アクリル アルミラジエター+電動ファン 燃料ラインの見直し
その8 点火系強化
その3
2019年10月23日
セントラル20 富士スピードウェイ走行会
台風が連続で上陸して大きな被害が出ている最中ではありますが、この日は奇跡的に快晴となりましたが、富士山を見ると見事に冠雪しています。
つい昨日まで新た自分で作ったL3.1フルチューンエンジンのキャブ調整を続けていたのですが、まだ完調ではありませんがサーキットでの調子も見るために半年ぶりではありますが、柳田春人さん主催のフェアレディーだけの走行会で走らせてもらいます。
S30Z系は私のも含めて4台といままでで最多となるのではないかと思います。
手前に富士の岡田監督
その向こうに隠れているのが私のS31Z
左側Z32の向こうにレーシングZ 私が言うところのサーキットの狼さん がいます。
手前の白のZ34も岡田さんのお仲間です。サーキット初挑戦とか。
その向こうに私のZが見えていますがタイヤはTE37V、タイヤはRE11Sタイヤととうとう禁断の掟を破ってしまいました。(Sタイヤは想定外)
ピット内にはこの方がいます。そう、Z432”R”! 本物です。
オレンジのレーシングZとこの432Rともオーナーさん達とは長いお付き合いで一緒に走れるということでうれしいです。
こちらは私のS31Z
ホイールがポリッシュになったのでだいぶ印象が違って見えます。
(サーキットの狼さん アップ画像がとっていなくて済みません)
今回初めてサーキット走行した私のフルチューンエンジン。
結果的にはキャブ燃調が悪く不調でしたがサーキット走行そのものには耐えてくれましたので良かったです。次回までにはキャブ燃調を完璧にしたいですね。
あと、サーキット走行30分ぐらいでエンジン温度が120度メーター振り切って130度を超えてしまい途中からクーリングせざるをえなくなったので対策しなければなりません。こういう課題が見えてきたことも収穫と思いますが、きりがない感じです。
2019年12月8日
ニスモデー 富士SW
恒例の年末ニスモデーですが今年はフェアレディー50周年記念でグランドスタンド前の広場にフェアレディーの展示が募集されたので応募して展示します。入場に間に合うように早朝から出発。
この位置に展示してます。向こうのZGもお仲間のきれいなZです。S30Z系は15台ほどいますが地元関連の車が多かったと思います。
岡田さんのZGフルスペックも展示
朝方のクラシックカーレースでこのZも走っています。いつぞや走行会でご一緒しました。
この方もなんといつもの通りZ432Rで自走でご来場。
この432Rは 71A3分割ミッションをリフレッシュする71AコンパチA’ γ4 をやらせていただいたZで2014年の10月 まだ4号機という早い段階でご採用していただきました。調子が良いようで安心いたしました。
パドックにはこのS30Zが展示されています。
2020年2月8日
今年のサーキットアタックに備えて
仕様変更
ミッションを変更しています。71BコンパチC Ωバージョン最新仕様としています。
・センタープレートフラップ付き
・ギヤをOSクロスからカメアリクロスへ変更
・5速ギヤ比を0.75から0.83に変更
・Ωバージョンの精度向上
・外観ブラストできれいに
ミッションを完成させてからエンジンとともに組も組み替えていきます。 詳細はこちら
ミッション交換です。
自分でやる場合はリフトが無いので(いつもは知り合いの自動車屋さんでお借りしています)費用削減でジャッキアップしてエンジンを外してミッションを交換します。今回はエンジンもさらに手を入れたので同時にやっています。
エンジンおろして今回はタートルリアルレーシングプーリーキットを取り付けました。このプーリーは内部が重金属の液体フローティングになっていて重心点が自動的に定まり振動をキャンセルするというLDクランクにはありがたいパーツなのです。ただしその目的を達するために少し重くなっています。4kg強ありますが、これでリヤのフライホイールの重量と両天秤でつじつまが合うということでしょう。全体重量は少し増えます。また、私の場合は電動ファンなのですが、このプーリーが純正プーリーより1.5cmほど前側にせり出してくるので今までのファンでは干渉するということが起こりました。ファンを追い込む必要がありました。
実はこの時すでに魔界エンジンとして製作するときにこの秘密兵器を開発取り付けしており、L型6気筒の振動して煽られているクランクキャップを新規開発したクランクラダー(ニックネーム イーザンラダー)で連結して箱型に補強することで主に横方向への動きを抑えることを目指して開発しています。上の画像のようにただの壁のように立っているクランクキャップと、この画像のように箱型に連結しているクランクキャップとの差は歴然としていると思います。ちなみにS20エンジンはクランクキャップを補強するためエンジンスカートに横からスラストシムをはさんでボルトでがっちり固定することで高回転に対処しています。
もう一つの特徴は全部1体のラダーにしていないで1対1セットずつの構成とすることで、自由なレイアウトを可能にしていることで、画像のように3セット完全構成とするやり方、2セットで中央部を補強する構成、一番シンプルには4番キャップのスラスト受けキャップを重点に補強するやり方等(実際にはもっといろいろ考えられる)ができる事です。これにより1体クランクラダーとした場合の重量の過大な増加を抑えられ、さらに取り付けるチューナーのアイデアで自由なバリエーションが作れます。
3セット完全構成の構成部品
6枚のイーザンラダーと強度区分13のM10高硬度ボルト6本(長さは10mm増しのL80mm)
ボルトにセットする高強度ワッシャーは必ず純正以上を使ってください。
2セット構成
1セット構成
も可能です。
OSツインプレートクラッチも分解して消耗度合いをチェックしています。このクラッチは性能は最高なんですが街乗りではクラッチミートに難儀してたまらんです。
今度のミッションはΩバージョンでタートルリアルクロス、センタープレートにオイル偏り防止フラップ付き、5速ギヤ比0.83の仕様となります。ブラストかけたのできれいです。
画像中央付近のセンサーは温度センサーでこの位置に追加工してミッション温度を監視してゆきます。ミッション温度は100度付近からシビアになって来ます。
ミッション投入
エンジン搭載
エンジン搭載
ヘッドのところにタートルリアルツインアイドラが取り付けられていますが、私はこの固定ボルト部分に私の考えたツインスライドプレートを取り付けて固定を確実にしています。 詳細はこちら 販売も致します。
エンジンオイルクーラーを変更しています、というのはL3.1魔界エンジンになってから高回転多用(6000~8500)になったのでサーキットではエンジンオイルがすぐに130度を超えてしまいます事の対策です。
セトラブの34段ワイドコアを使います。
これが今まで使っていた正体不明のクーラー
サイズもさることながら10段しかありません。ホースもホースバンド固定式、コワッ
オイルブロックはキノクニのブロックとキノクニの専用オイルフィルターを使います。
油圧ホースはキノクニの通常10サイズを12サイズにアップして流量確保
ホースが太くて硬くて取り回しに苦慮する。
何とか取り付けたが結果的には単純半円を描く最短ラインに決まったというかそれ以外には取りつかなかった。フィッティングエルボの角度は重要で90度を使う場合が多いが流路抵抗をなるべく減らしたくこの角度としている。
ホースが普通のゴムホースならレイアウトも自由度があるが、このステンメッシュの#12だとほとんど曲がらないのでこの様になり、このラインありきのそのほかのパーツの取り付けとなる。
アダプター・オイルフィルターの部分はこのようにホースが幾重にも交差している。網目のホースはヒーターホースですが、夏場は不要なので外してしまおうかな。
クーラーコアの固定はゴムでフローティングしている。激しい振動で薄い金属で構成されたクーラーを保護するためにこのようにした方がいいらしい。
真ん中の油圧計も今までの120度スケールから150度スケールに交換したが結果的にはオイルクーラーの強化でMax油温100度(冬場)に落とすことができたので今までの120度でも行けたかもしれない。
2月15日 富士スピードウェイアタックしてとうとう2分18秒とタイムアップした。これで2分15秒切りも夢ではないかもしれない。メインストレートでの最高スピードは230km/h(ただしメーター読み)。ただ、今回のアタックで20分目7周くらいで途中でブレーキがフェードしてほとんど効かなくなる現象が出てきた。フロントはMK63にスポーツパッド、リヤは純正ドラムブレーキに純正パットでは富士スピードウェイは無理なのかもしれない。
タイムが良くなることは次の課題を生む結果になるのできりがなくなりそうだ。
2020年2月19日 セントラル20主催の富士SW走行会で再びアタックして、今度はとうとう2分16秒台に突入した。魔界エンジンとコンパチΩ最新版クロスミッション・34段オイルクーラー・レーシングプーリーが主な変更点。前回問題だったブレーキフェードについては、今回パッドを完全サーキット仕様の800度対応に交換し、パッドの裏シムをちゃんと取り付けてブレーキの引きずりが出ない様にした。これでローター温度は340度なので全く問題ないし、1時間の走行中メインストレート後の第一コーナーブレーキングでもフェードの兆候はなかったのでパッドの問題だったようだ。MK63でまだ十分な制動力が出ている。ローターはフローティングφ275。