FS5C71Aです。
これが71系の最初期の形ですね。
これは、3分割になていますが、このあと71Bからは2分割(フロントケースと中間部が1体となった)となりました。
中身はたぶん一緒だと思います。
では何故3分割から2分割になったのでしょう?ミッション=変速ボックスというように、変速機は通常変速箱に中にギヤを入れたものですので、このミッションで言えば、この中間部がそれにあたります。その前後にインプットとアウトプットの機能部を付けたという形で必然性のある設計で、問題はなさそうですし、なによりこの鋳物は美しいです。鋳物はなるべく薄くしたいけどもろい為と湯流れの制約があり設計が難しいです。機械的だけでは設計できなく、金属工学・機構学・流体工学まで必要とされると思います。鋳物では薄く尚かつ強度を出す為にリブを付けますが、こういうところは湯流れが悪く、欠損しやすい部分ですが、ここを細く高くリブを立てるところが、実利的であり結果的に美しさにつながります。71Bではその美しさが少しスポイルされてきている気がします。
71Cに至っては、全く美しさは感じられません。
3分割が2分割になった理由は、おそらくコストの問題ではないかと思います。
71Aのシフトリンケージ部です。かなり繊細な形ですが、左右のセンターリングはリンケージから左右にアウトリガーの様なものが出ていて、そこを下側からスプリングプッシュピンで押さえています。
サイズは (カッコ内は71B)
全長 830mmフランジ含む(800mm)
シフト支点まで 775mm(730mm)
ミッションマウント 535mm(535mm)
ノブ位置 830mm(830mm)
重量 41kg
プロペラシャフト 縮590mm 伸660mm
以上からすると、互換性はありそうです。