２０１４年１１月９日

日産旧車　ホーンパッド　の修理

ダッツンホーンパッドなどと供用のフェアレディーＳ３０Ｚのホーンパッドですが、３０年もたつと画像のように取り付け部のプラスティックがヒビが入り外れやすくなります。私の３台のｚも全てヒビが入っていますし、所属クラブのメンバーからもなんとかならないかなーって何回か言われました。

　で今回はこの修理に挑戦です。ハコスカなど日産旧車なら同じかもしれません。

ホーンパッドの中のプラスチック部分はスポンジ状のものでくるまれています。

左側が外した状態で、奥の方にはつばが付いていて抜けてこないようになっています。

なかなか取れてきませんが、外側のレザー部分に傷を付けなければかなり強引にやっても大丈夫です。外す方法ですが、プラスチック部分の外周（つばがあるのでその径で）に沿って一周カッターナイフで切り込みを入れたあと、内周底の部分にマイナスドライバーを入れてほじりだします。

ポイントは

・後から接着剤で補修するので出来るだけぼろぼろ劣化した部分は取り除く。

・接着した後抜けてこないように引っかかる部分を設けるように彫り込む。

・後から付けるプラスティック部品が位置決めできるようにある程度の原型の面を残す。

です。

もともとついていたプラスティック部分を横から見るとこのようになっています

右側が奥の方です。

長年なんとかしなくっちゃと思いながら実現できなかった理由は、この部品が作れなかったからでした。今回、クラブメンバーと話をしていってじっくり考えた結果、突然これがひらめきました。形はトレースすればいいのですが、問題は作り方・材質です。

コストも考えるとなかなか簡単にはできないですよ。

オリジナルのようにつばを付けると手間が膨大なので、画像のように溝を掘って接着剤がからまるようにします。

ホーンパッドの外周をマスキングテープで養生して、位置決め部分の原形が残る部分を意識しつつ、抜け止めに掘ったスポンジ部分の溝に十分に接着剤が入り込むように塗り込みます。

使用した接着剤は靴底の補修に使う定番商品でホームセンターで入手できます。これは固まってもゴムの様な弾力があり、好都合です。

色が手持ちがこのような変な色しかなく、見栄えが良く無いですが靴底の色に合わせてグレーとか黒色もあると思います。

商品名はセメダイン　シューズドクターＮ

5色くらいあるようです

特製リングを外周脱脂してから、削り込んだ溝部分の中に接着剤を先ず塗り込み、さらに外周全体にも塗りこんで準備します。

内側はマスキングテープで養生した方が良いです。

そして、ホーンパッドの内側にその特製固定リングを置いてから、さらに接着剤を充填してゆきます。リングを置くときに原形のスポンジが残る部分を手掛かりにして中心や平面を整えていきます。

リング内側もマスキングテープで養生してゆけば良かったのですが、今回しなかったため内側に接着剤がはみ出てしまいました。

裏側で見えない部分ですからあまり気にすることもないですが。

接着剤が固まるまで１日ほど置いてからハンドルに装着してみました。

まっ　普通です。何の変化もないように見えますが、それが大切です。

何回か付け外ししてみましたが、取り付けがゆるくなったりリングにひびが入るなどの不都合はありませんでした。

ハンドルが塗装はげで汚くてすんません。

画像のバッジはｄａｔｓｕｎバッジが付いていますが、標準のエンブレムバッジのものも全く同じ仕様ですので同じようにできます。

なんとか修復できました。

これで私のだけでも３個修復できます。

またクラブメンバーに１個お譲りする約束をしています。

また、それ以外にもこのパッドで困っている方にはこのリングの供給や、破損パッドの修復をできる限りお手伝いできたらと思います。

たかがパッドかもしれませんが、このパッドが外れると最悪の場合床に落ちてそれがブレーキペダルの後ろに挟まりノーブレーキなどの事態の可能性はあるようですし、衝突時は当然ハンドルポストナットの直撃を食らいます。

パニックの場合ほどこれらが連続して起こりがちですね。

ホーンパッド固定リングのひび割れ代替パーツ

S30Z・ハコスカなどの日産旧車のホーンパッド内側固定プラスチック部品の代替用パーツです。ひびの入ったプラスチックリングを外し、このリングを接着補修することでホーンパッドの脱落を防げます。作業は簡単で、１時間程度で完了できます。

価格は　３０００円です。

また、それらの作業が面倒だ、時間がないという方は、破損したホーンパッドを送ってくれれば修復してから返送いたします。

価格は６５００円＋送料です。

このパーツが欲しいという方は下記リンクから

販売のページ　こちら

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