デフ,修理,R180,R192,R200,オーバーホール,チューニング,LSD組み込み,OSスーパーロック,ニスモ,スバル,バックラッシュ調整,ピニオン調整,プリロード調整,LSDイニシャルセット ハコスカGTR Z432 ハコスカGT S30Z

 

R180デフのオーバーホール その1   その2   その3   その4   その5

 

               その6   その7   その8                    

                                     


 R180デフ R50 元記事はこちら

 2026年4月15日

R180デフ R50 オーバーホール 再開

 PS30のオーナー様からのご依頼です。R180デフでギヤ比を4.375で作りたいということで これはPS30の純正デフギヤ比ですのでそれに合わせたいということですね。それで日産他車用で同じギヤ比を入手したがデフケースにKマーク付きでオープンデフなので、これをKマーク無(ここはこだわりですね)でLSDをセットして欲しいという事です。(ps30の純正デフはKマーク無(リングギヤ径Φ110)なのです。それでまずドナーのKマーク付きデフを分解したときの状況がこちらに記載していますが、その続きの修理となります。

 

 ギヤセットは何とか使えそうな状態で取り出したのですが、元記事にあるようにリングギヤ径Φ115のLSDは悲惨な状態で、サイドベアリングは手で抜けてしまうは、LSD径はφ110なのにΦ115のギヤを無理やり組んであるといったとんでもない状況でした。

 この画像にあるLSDはいま比較的入手がしやすいスバルのリングギヤ径Φ115のLSDを探してきました。ただ、これにするとサイドフランジはカメアリで販売している強化サイドフランジにする必要が有ります。

デフケースボディーにKマーク無の日産純正デフケースはオーナー様が別途調達して送ってくれました。

元々のドナーのKマーク付きデフについてリングギヤの状態としては悲惨な状態で組まれていたにもかかわらずそれほど傷んではいないように見受けられます。大きな傷やカジリなどは見られません。

ピニオンギヤもまあまきれいな状態です。組んでからあまり動かしていないのかもしれません。もっとも元のままで実際に車に搭載してまともに走れたとは到底思えませんが。

 デフギヤは組み方が悪い状態で使用するとギヤが変な摩耗を起こして次に組もうとしても精度が出なくなる場合が多いです。

ドナーとなるリングギヤ取り付け径Φ115のスバル製LSD カム角110度もイニシャル測定

LSDは私の手持ちのスバルギヤ内径115、カム角110度を使用しますが、イニシャルトルクは6Kgと出ていて、街乗りに適した値です。

ピニオンベアリングをフロント・リヤともに変えてプリロードを出していきます。そしてリングギヤを組んでバックラッシュ調整もしてサイドプリロードも確保します。そして刃当たり調整となるのですが、ほとんどの場合このようにリングギヤまで分解して、しかもデフケースも別の物を使い、さらにlsdも別のものに交換して、さらにスバルと日産が混合した状態で組むと刃当たりは暗中模索の状態となります。

今回も最初に組んだ時はこの状態で完全にトー寄り(内側より)です。これでは走行時に異音の原因となりますので、やり直しとなります。

何回もやり直すのですが刃当たりのやり直しというのは一旦デフを完成形まで全部組み上げた状態で刃当たりを見てダメならば又ピニオンのピニオンベアリングを取り外してそこにあるシムを交換するところまで完全にバラバラの状態してそこにあるシムを0.02ピッチで入れ替えてゆくという作業になります。

ま、これは普通の作業なのですが今回はデフケースは日産純正でピニオン・リングギヤは日産他車種・lsdはスバルという組み合わせでやろうとしているので、さらに調整が難しく、私が持っているシム調整データーの範囲外まで飛び出してしまいました。

それでも何回かやり直してこの状態まで調整しました。まだヒールよりですが私の手持ちのシムの限界まで来てしまったのでこれでいっぱいという事になります。まずは歯面の範囲内に収まったので良しといたします。

逆転側はこんな状態で、良い感じす。

刃当たり調整・バックラッシュ調整・プリロード調整・サイドプリロード調整の各値が規格内で調整できたので、ここでやっと最終組み立てに入ります。ここまでオイルシールが付いている状態では調整ができないので、これからオイルシールを取り付けての最終組み立てに入ります。

ピニオンギヤプリロードはM27ナットを19kのトルクで締めこんだ時に20.4kのプリロードでした。

サイドベアリングプリロードは2.3kGで調整しました。この時のバックラッシュは0.11~0.14になるように調整しています。

フロントベアリングを打ち込んでフロントオイルシールを取り付けます。この後フロントコンパニオンフランジをM27ナットで設定トルクで締めこみます。

サイドフランジの最終組み立て、サイドフランジオイルシールを取り付け、大きなオーリングを調整シムの上から抑え込んで組んでいきます。

サイドフランジ固定まで組付けました。

デフリヤカバーとサイドフランジ(仮付け)をしました。

この後、回転試験機で回転試験を行います。

回転状態は良好でした。

R180 日産純正Kマーク無デフケースに

リングギヤ径Φ115のギヤ比4.375の日産純正ギヤをスバルLSDに組んでいます。見たところはPS30の純正デフでギヤ比も純正ギヤ比という事になります。これで完成となります。